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(2022/5/24 05:00)
日刊工業新聞社が25日に発売する「機械技術」6月号は「再点検!切りくず処理の勘所」を特集する。加工品質と生産性に影響を与える「切りくず処理」の基礎を整理して解説。工作機械や工具メーカーの関連技術を紹介し、製造現場の切りくずに着目した加工品質と生産性向上の取り組みをリポートする。
総論で、芝浦工業大学の澤武一教授が、最適な加工条件を選定する際、切りくずの「色」「厚さ」「形状」「飛散方向」に留意することで手掛かりが見つかることを説明。適切に処理をすることで資源としての価値が生まれることを指摘する。また、解説では、東京大学の帯川利之教授が、難削材の高能率切削のための切りくず処理を、静岡大学の酒井克彦教授が、半導体レーザーで切りくずを分断し、旋削加工時の工具への巻付き防止法を紹介する。
事例では、ナツバタ製作所(長野県須坂市)のAIを活用した切りくずの適切性判断システムの開発を取り上げる。切りくず形状と切削条件の関係性を明らかにし、品質と生産性向上に役立てることを目指す。
(2022/5/24 05:00)