(2024/2/6 12:00)
運動・食事をアプリが指南
第一生命保険は「すべての人々のウェルビーイングへの貢献」を健康経営の目指す姿に掲げる。ウェルビーイングを「一人ひとりが安心で満たされ、豊かで健康な人生を送れる幸せな状態」と定義。こうした人々が多い社会の構築に向け、まずは社員一人ひとりのウェルビーイングの向上が重要と捉えている。
「社員の健康はウェルビーイングの土台だ」と、健康増進室長兼健康保険組合理事長を務める石井三映子氏は強調する。社員の健康増進意識を高めるための切り札として、グループ企業が開発した健康管理アプリケーション「QOLism(キュオリズム)」を活用している。
同アプリは歩数や体重、食事の記録を通じて健康的な生活リズムが自然に身につくことが特徴だ。理想の姿や目標体重などアプリの質問に答えると、生成人工知能(AI)が自動で個人の目標を作成し、自分専用の運動・食事メニューを提供する機能もある。
アプリ上で歩数を競うイベントが定期的に行われており、「社員がイベントに参加することで、楽しみながら歩くことが習慣になる仕掛けもある」(石井氏)という。
こうした取り組みのほか、同社は約5万人の社員の9割が女性であることを踏まえ、乳がん検診を行うマンモバスを全国約320カ所に走らせ、乳がん検診の受診率の向上に努める。バスの効果で、受診率は70%台と、厚生労働省が実施した企業調査の平均(44%)を大幅に上回る。
また健康診断の受診率は99%台と高水準にあるため、異常が見つかった場合に行う2次健診の受診率向上に注力。受診していない社員の上司に対し、部下の受診を勧めるよう働きかけることにより、2次健診受診率は80%台後半と高い割合で推移している。
社員の健康増進に向けた取り組みに「終わりはない」(同)として、今後も工夫を凝らしながら健康経営を推進していく方針だ。
(2024/2/6 12:00)
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