経産省が新戦略、次世代単通路機開発へ

(2024/3/27 17:00)

経済産業省は27日、航空機産業の新戦略をまとめた。アジアを中心に市場が拡大する単通路機事業への参画と水素航空機など次世代機向けの技術開発を両輪で進め、2035年以降の単通路機の開発・量産化を目指す。三菱重工業の「三菱スペースジェット(MSJ)」事業撤退の経験を生かし、海外航空機関連企業との国際連携を重視。技術開発に加え、安全基準の策定や航空機の整備・修理拠点拡充といった支援の幅を広げる。

27日に開いた航空機戦略を議論する有識者会議で示した。新戦略は35年以降の単通路機の事業化を見据え、欧米の航空機メーカーが検討する次期単通路機開発への参画や次世代機向けの技術開発を柱とした。

単通路機分野では日本勢が強みを持つ先進複合材や高効率の生産技術を欧米の航空機メーカーに提案し、開発段階からの参画を目指す。次世代単通路機の中核技術を押さえ、最終組み立てを含む国内での量産体制構築を目指す。

水素航空機など脱炭素に寄与する次世代航空機開発では燃料電池などの技術の開発に加え、技術の安全性を裏付ける試験・実証インフラや規格開発を進める。

経産省は国土交通省と連携しながら設計・製造・認証プロセスのデジタル変革(DX)や国内におけるメンテナンス・修理・整備(MRO)拠点の拡充支援も進める。

(2024/3/27 17:00)

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