脱炭素社会を導くスマートエネルギーソリューション ~世界大手のトリナ・ソーラーが積極提案~【PR】

(2024/4/10 00:00)

 地球温暖化にとどまらず、“地球沸騰化”の時代を迎えたと言われる中、クリーンな再生可能エネルギーの一層の普及が急がれている。その主役はコスト競争力の強い太陽光発電が引き続き担い、その貯蔵も含めた分散型エネルギー社会構築が世界中で活発化する。太陽光発電モジュール供給で世界大手のトリナ・ソーラーは近年、蓄電池事業にも力を入れ、太陽光発電およびスマートエネルギーのトータルソリューションを提供する会社へと変貌している。日本での事業展開の最新事情をレポートする。

大型蓄電池の第2世代登場

  • 世界初披露の蓄電池「Elementa 2」は会場で注目された

 「世界の100社以上のパートナーと連携し、蓄電で10ギガワット時のプロジェクトを進めている」―。2月末、同月に東京ビッグサイト(東京・有明)で開かれた「PV EXPO」の出展を前にした会見で、トリナ・ソーラー・ジャパンの李娜(リ・ナ)社長は蓄電ビジネスへのチャレンジと可能性を強調した。同展では大型産業用蓄電池システム 「Elementa 2」の実機を世界で初披露し、多くの来場者の注目を集めた。エネルギー密度を高めながらもコンパクトな設計が特徴で、設置スペースを抑えられる。自社製のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しており、1万2000サイクルの長寿命が可能となる。

 同社が日本市場で蓄電池事業に着手したのは2020年。そして23年に大型産業用蓄電システム「Elementa 1」を発売するとすぐに、奈良県で再エネビジネスを展開する奈良森林資源保全公社(奈良県東吉野村)と覚え書きを交わしている。

 産業用以外でも住宅用では日本市場向けとしてマイナス25度の寒冷地から45度の高温環境まで稼働できる新タイプを発表。10キロワット時と15キロワット時の2種ラインアップがあり、電気安全環境研究所での試験で電池システムのJET認証を取得している。中国江蘇省宜興(ぎこう)市には住宅用蓄電池システムの生産拠点と検査センターを設置しており、拡大するニーズへの安定供給をはかる。

超高出力のラージセル

  • 超高出力の210R(長方形)および210㎜角のラージウエハーを搭載した「Vertex」シリーズ各種を発表

 主力の太陽光発電モジュールでも日本などの市場に向けた高機能製品であるバーテックス(Vertex)シリーズの新製品を発表した。住宅・商業施設用の「Vertex S+」、産業用途の「Vertex N」は、同社が業界をけん引して普及を進めてきた、超高出力の210R(長方形)および210ミリメートル角のラージウエハーを採用している。

 住宅・商業施設用の「Vertex S+」は、1・6ミリメートル厚のダブルガラスを採用し、重塩害地域にも対応。特に最大出力505ワットタイプは、工場などで多い折版屋根に施工しやすく設計されている。

 また産業用途向け「Vertex N」では、最大出力720ワットタイプを投入し、新市場を開拓するモデルとして期待される。こうした細かなニーズに対応するラインアップを充実させている。

蓄電池システムの提供を拡大

  • トリナ・ソーラー・ジャパン 李娜社長

トリナ・ソーラー・ジャパンの李娜社長に日本での戦略目標について語ってもらった。

* * *

 日本市場では今後も太陽光発電市場が再生エネ市場をけん引する。富士経済の推定では、世界の太陽光発電システム導入量は2040年に22年比で4倍の893ギガワットに達するとされる。再生エネ市場全体のさらなる成長を鑑みると、太陽光モジュールと合わせて蓄電システムの提供を拡大させ、脱炭素社会づくりに貢献していきたい。

 現在160の国・地域で14ヵ所の生産拠点があり、23年第3四半期までにモジュールの世界出荷量は170ギガワットに達している。日本は安定成長市場であり、シェア15―20%獲得を目標にしている。

 蓄電池システムは当社にとってまだ開始してまもない事業で、現在2ギガワット程度のレベル。当社調べでは、東京都における住宅用蓄電池システムの設置台数でトップレベルにある。今後も着実に普及させていく。

 日本での実績は14年におよび、営業、オペレーションからアフターサービスなどローカルチームが成長してきた。日本のお客さまのニーズにワンストップで迅速に対応できる。

 当社は世界最大レベルの太陽光発電モジュールプロバイダーであり、業界の基準づくりなどグローバルでブレークスルーを実現してきた。今後はスマートエネルギーソリューション企業の先駆けとして、ゼロカーボン社会の実現を目指し、新しい産業エコシステムを構築する。(談)

(2024/4/10 00:00)

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