東急バスなど3者、路線バスにバイオ燃料 産学で大規模実証

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東急バス（東京都目黒区、古川卓社長）と東京都市大学、ユーグレナは１４日、路線バス約１５０台で混合バイオ燃料を利用する産学連携を開始し、使用車両（写真）を披露した。４月―２０２５年２月の期間で２６万リットルのバイオ燃料を使う。この規模のバイオ燃料利用は初めてで、ユーグレナの出雲充社長は「バイオ燃料が当たり前になるようパートナーの皆さんと取り組みたい」と意気込む。

今回の実証でユーグレナは月に２回、軽油にバイオ燃料を２０％混合した燃料を東急バスの営業所２カ所に供給する。１４０トンの二酸化炭素（ＣＯ２）排出量削減効果を見込む。同燃料は既存のバス車両や給油設備をそのまま使えることが利点。東急バスは電動車両の導入を含めて複数の排出削減対策を進める考えで、「バイオ燃料は全体の底上げになる」（東急バスの古川社長）と期待する。

東京都市大はバイオ燃料路線バスの環境価値や運賃負担などについて生活者の意識調査や研究を行い、制度設計の検討につなげる。２両のバスに学生のデザインを採用し、取り組みをアピールする。