5月末の外貨準備高、7.4兆円減 政府・日銀の為替介入で 財務省

(2024/6/7 17:00)

財務省が7日発表した5月末の外貨準備高は前月末比474億500万ドル(約7兆4300億円)減の1兆2315億7200万ドル(約193兆円)と、2カ月連続で減少した。政府・日銀による円買い・ドル売りの為替介入が響いた。減少幅は円買い介入を反映した2022年9月末(540億1600万ドル)に次ぐ過去2番目の大きさとなった。

項目別では、米国債などを含む証券が504億2500万ドル減の9275億7900万ドル。預金は12億4600万ドル増の1589億5500万ドルだった。介入による減少があった一方、保有債券の時価評価額が金利低下(債券価格は上昇)で増加した面もあった。

鈴木俊一財務相は7日の閣議後記者会見で、今回発表した外貨準備高について「為替介入による減少が反映されている」と説明した。介入原資が米国債の売却資金によるものかどうかに関しては、「市場に影響を与えることになるのでコメントは控える」と語った。

財務省が発表した4月26日―5月29日の為替介入額は計9兆7885億円。円が急騰した4月29日と5月2日に円買い・ドル売りに踏み切ったとみられている。外貨準備の変動に反映されるのは決済日の関係で5月末の残高になるとの見方が出ていた。

(2024/6/7 17:00)

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