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(2021/3/22)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:アサヒロジスティクス株式会社
1,300台のトラックと2,000人超のドライバーで毎日500万人の食生活を支える物流インフラ企業、アサヒロジスティクス株式会社(埼玉県さいたま市大宮区/代表取締役社長 横塚元樹)は、新断熱材を採用した「高性能断熱パネル小型冷凍車」のモニター車を導入、3月20日より運行を開始したことをお知らせいたします。
昨今、環境対策装置の標準装備によりシャーシの重量が増加し、積載量の確保が難しくなっている傾向にあります。この対策として、東京日野自動車株式会社主導のもと、株式会社矢野特殊自動車の協力により、小型車規格のシャーシに中型車規格に近いコンテナを搭載する取り組みが開始しました。これに対し、当社より「積載容積の確保のために現行より薄い断熱パネルができないか」と新たに提案、矢野特殊自動車株式会社にて新断熱パネルを開発いただき、この度のモニター車の導入にいたりました。実稼働によるコンテナ内の温度データ取得を行うため、1年間運行いたします。
関連メーカー様の様々な取り組みへの参画・協力を通し、さらなる物流の効率化と、物流業界の課題であるドライバー不足への対応にもつなげることを目指しております。
【新断熱パネルの開発とモニター車導入の経緯】
昨今、排出ガスの規制を行うポスト新長期規制(平成22年)、それに続き導入されたポスト・ポスト新長期規制(平成28年)と、環境保護に対する規制が強化されています。この規制への対応として、対策装置が標準装備となり、シャーシの重量が増加傾向にあります。また、各種安全装置(自動ブレーキ等)の標準化も進んでおり、今後一層車両重量が増えていく事が予想されます。このことから小型車への注目が集まっていましたが、積載量の確保が課題となっているのが現状です。
この課題に対して、小型車規格のシャーシに中型車規格に近いサイズのコンテナを搭載する取り組みを進めていた東京日野自動車株式会社、株式会社矢野特殊自動車より、2020年2月にモニター車導入のご提案をいただきました。その際、該当車両では当社で通常導入している中型車に比べコンテナの内幅が狭く容積も不足気味であったことから、当社より「コンテナの容積を確保するために、左右の断熱パネルを薄くしコンテナの有効内寸長をひろげることができないか」との新たな提案を行いました。この結果、約1年を要し株式会社矢野特殊自動車にて現行より薄い断熱パネルを開発。2021年3月に、このパネルを採用し、小型車規格シャーシにて中型車格と同等の積載量を確保したモニター車両が完成いたしました。
【モニター車両概要】
車種 :日野デュトロ
規格 :4t車(車両総重量8t未満) 冷蔵車(1層式) 定員3名
装備 :マニュアルギア、格納ゲート、セーフティレコーダー、ナビゲーションシステム、バックアイカメラ、
その他(メーカーによる車両標準装備機能各種)
納車先:アサヒロジスティクス株式会社愛川物流センター(神奈川県愛甲郡愛川町中津6721)
【高性能断熱パネルの特徴】
新開発の高性能断熱材と、株式会社矢野特殊自動車のパネル技術の融合により開発が実現。
1.断熱性能が高いポリスチレンフォームの側壁パネル化に成功
2.側壁断熱厚50mmにて冷凍(フローズン)温度帯の対応が可能
3.側壁断熱厚30mmにて冷蔵(チルド)温度帯の対応が可能
なお、今回当社が導入するモニター車は、冷蔵(チルド)温帯のみを採用しています。
【当社標準中型車両との比較】
現在当社で導入している中型車両(4t)の平均値で見ると、車両総重量7960kgに対し、最大積載量3050kgとなっております。この度のモニター車両は、シャーシを小型車規格にすることで車両重量を軽くし、さらに高性能断熱パネルを採用しコンテナ容積を確保したことにより、車両総重量7985kgに対し最大積載量3350kgと、当社標準中型車両よりさらに300kg多く積載量を確保することが可能となりました。
【効果と今後の展望】
1. 積載量を確保することにより物流の効率化を進め、ドライバー不足への対応を図ります。
2. 小型車格のシャーシに中型車格のコンテナを搭載することにより、車両価格を下げることが可能となり、総合的な物流コストの削減が期待できます。
3. 軽量化による準中型免許対応車(車両総重量7.5t未満)の検討を進め、必要とする免許の幅を広げ、若年層および女性ドライバーの獲得を目指します。
【備考】
この度のプレスリリースにあたり、東京日野自動車株式会社、株式会社矢野特殊自動車より資料提供等のご協力をいただきました。
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