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【表彰式・イベント終了報告】 11月16日(木)東京国際フォーラムで、「PVC(塩ビ素材) DESIGN AWARD2017表彰式を開催。

(2017/11/29)

カテゴリ:イベント

リリース発行企業:塩ビ工業・環境協会

【表彰式・イベント終了報告】 11月16日(木)東京国際フォーラムで、「PVC(塩ビ素材) DESIGN AWARD2017表彰式を開催。

テーマは「未来を拓くPVC-機能と美の創造-」

準大賞は「Ripplate」が受賞!(受賞者:室伏 翼、株式会社三洋)






 11月16日(木)、PVC(塩ビ)のデザインコンテスト「PVC DESIGN AWARD 2017」の表彰式を、東京国際フォーラムで開催し、準大賞(1点×50万円)、優秀賞(3点×10万円)、入賞(5点×2万円)に選ばれた受賞者に表彰状などを贈呈致しました。 ※今回、大賞に該当する作品はなく、準大賞として受賞。

 本コンテストは、PVC(塩ビ素材)の優れた加工性、印刷性、耐久性、耐摩耗性、リサイクル性などの特長を、生活や社会のニーズに応えるソリューションへ発展させることを目指し開催を続け、7回目となる今回は、“未来を拓くPVC-機能と美の創造-”をテーマに、「デザイン提案」(国内外未発表のPVCを使用する提案/募集期間:4月1日~5月26日)と「製品応募」( PVC製品、販売開始後5年以内の製品/募集期間:4月1日~10月20日)に分けて公募、全国から合計175点の「デザイン提案」と95点の「製品」が寄せられました。


            【Special Information】 入賞作品の展示会を開催!
今回入賞した作品に加え、応募作品の中から評価の高かった作品などを、大阪、名古屋の各地区にて展示会(入場無料)を開催!

■大阪  18年 1月23日(火)12:00~17:00、1月24日(水)10:00~16:00  「メルカート会館」
     *住所:大阪府東大阪市長田中2-3-14 *TEL:06-6747-6911

■名古屋 18年 1月26日(金)10:00~18:00、1月27日(土)10:00~16:00 「ナディアパークコード」
     *住所:愛知県名古屋市中区栄3-18-1 *TEL:052-265-2106


           【“PVC DESIGN AWARD2017”・準大賞および優秀賞】

準大賞(1点)
作品名 「Ripplate」 受賞者 
室伏 翼、株式会社三洋



ソフトPVCの中に保冷ゲルを包み込んだお皿‟Ripplate“アウトドアではフリーズしておくことで移動中は保冷剤として、現地に着いたらフルーツや野菜の置き皿として使える。ご家庭でもデザート作りやチルド品のなどRipplateの上に置くことで保冷をキープできる。


準大賞受賞者コメント


受賞は率直に驚きました。 自分の提案したものがコンセプトも含め、評価されたことがとても嬉しく思います。作品を作るキッカケとしては、機能に特化した保冷剤にお皿を掛け算することで新しいプロダクトへ昇華できないかと思い、ソフト塩ビの加工性を使うことでモノとして落とし込みました。 人が使うことを意識し、断面の形状やツヤ、ガラスの器の存在感を出すことに工夫しました。 今後は、お皿に限らず日常にある小物への展開や、商品化を見据えて塩ビの加工性についても考えていきたいと思います。

優秀賞(3点)

1.作品名 「ワカサギマット」 受賞者 梶本 博司、株式会社ナショナルマリンプラスチック


 ●ワカサギ釣りという冬の風物詩を
  厳しい>楽しいから厳しい<楽しいに変える
 ●板状に膨らむPVC特殊シートを用いて
  空気層を作り、氷結した糊の冷気を遮断
 ●六角形のシルエットで湖上に
  美しい幾何学的な風景を出現させる
 ●小さく畳んで携帯し、大きく使用する


2.作品名 「PLASTIC PLANE」 受賞者 鈴木 拓郎(有限会社AIR FRAME)



 オブジェでありながら実際に飛ぶ事を重視した飛行機として、満足いく飛び方になるまで研究。
 翼の厚みを1mmや0.5mmなど様々な厚みすべて試作し、一番綺麗な飛び方をした0.3mmを採用。 大人に向けた商品で、紙飛行機で遊んだ時代を思い出し、忘れている昔の記憶をくすぐれたら、と思いデザインをしました。


3.作品名 「scramble」 受賞者 濵﨑飛優(専門学校ヒコみづのジュエリーカレッジ)



 壊すことによって生まれる新しい表情、色、質感その驚きと美しさを感じ閉じ込めた作品です。


           【“PVC DESIGN AWARD2017”・挨拶コメント、講評】

実行委員長挨拶: 角倉 護


今年でこのアワードも7回目となりました。 本アワードはデザイナーの方々との協力により、塩ビが持つ加工性、透明性、彩色性など優れた特性を活かし、新たな可能性を切り開くものであり、産業の活性化にも大いに貢献できるものと考えております。 また、過去の受賞作品が発展し、商品化されるものがいくつも登場し嬉しく思っております。 デザインの提案は学生やデザイナーの方々が大半をしめており、アワードがデザインに従事する広い層の方々に浸透してきたと実感ができました。 そして投稿頂いた作品を見ますと、デザイナーと作り手が情熱をもち労力と時間をかけ作り上げたものばかりで、今回はこれまで以上に優れた作品に恵まれました。

来賓挨拶:経済産業省 製造産業局 素材産業課長 湯本 啓市


デザインに関わる幅広い年齢層の方々と、高い技術をもつ加工業の皆様方との新たな出会いの場を創出する役割を担っている本アワードには、塩ビ素材の更なる可能性を模索して、商品化、塩化ビニル商品の普及がますます進むことを大いに期待しております。 さて、塩化ビニルの国内の生産ですが昨年度は好調な輸出に支えられ、162万トンと顕著に推移しております。 今後も旺盛な海外の需要を取り込むとともに、建築資材や自動車輌の関連材、工業用フィルムなど需要の増加が期待されています。 一般的には塩化ビニルといいますと、汎用的な素材というイメージが強いですが、新しいデザインや機能性を身に付けることにより付加価値の高い新しい商品を生み出すことが出来るので、新たな魅力をより多く作り上げて頂きたいと思います。

来賓挨拶:日本デザイン振興会 理事長 大井 篤


近年、デザインへの関心が大変高まっており、デザインで物事を解決する能力に注目が集まってきております。 デザイン領域も、モノ・コト・トキ、へ広がりを見せております。 特に注目しておりますのが、中国や韓国や台湾、香港、フィリピンなど近くの国々もデザインが国における重要な戦略と捉えていて、良いデザインを生み出す環境整備に力を入れてきており、私共が行っている「グッドデザイン賞」では、2017年度に約4500エントリーの中、海外からの応募が25%、受賞が20%という現象もあり、いい意味で切磋琢磨の時代が来たのかなと思います。 本アワードのような良い取り組みを通じて、関係業界の更なる発展の礎となることを期待しております。

審査員講評:PRODUCT DESIGN CENTER 鈴木 啓太


今年のテーマは「機能と美の創造」ということで、デザイン性やアイデア力、未来を切り拓く力があるか、発展性を審査会の中でも何度か問われたものでした。 デザインはわかりにくい言葉ですが、日本語でいうと「意匠」と書き、意は目的で、匠は技、つまりデザインというのは目的と技が完璧に融合された時に起きる言葉と思っております。 今年はまず目的が明快なものが多く、社会への提案力の強さを感じ、多種多様で楽しいものが多かったと思います。

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