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グリン・エナジー、総事業費910億円、国内最大2GWh蓄電池システム事業で日本進出

(2023/12/15)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:Gurīn Energy Pte. Ltd.

グリン・エナジー、総事業費910億円、国内最大2GWh蓄電池システム事業で日本進出

2023年12月15日、アジア全域にて再生可能エネルギー事業に従事するグリン・エナジー(本社:シンガポール、CEO:Assaad Razzouk、以下「アッサード・ラズーク」)は本日、日本市場に参入し、日本最大の大規模リチウムイオン二次電池電力貯蔵システム(BESS、以下「大規模定置用蓄電池システム」)を開発・建設・運営する計画を発表しました。


2026年に建設開始が予定される本大規模定置用蓄電池システムは、6年間で総事業費910億円が投じられる出力500MWと最大容量2GWhを誇る巨大プロジェクトであり、現時点における日本全体の大規模定置用蓄電池システム出力と容量をそれぞれ125%増加、220%増加させる規模です。これは日本で人気の電気自動車を50,000台フル充電するのに十分な電力容量です。

本大規模定置用蓄電池システムの運用が開始されると、必要に応じてリチウムイオン電池による電気貯蔵や放電が可能となり、系統運用者は従来よりも迅速かつ環境に優しい方法で、電力需要と発電量のバランスを調整できるようになります。また、本大規模定置用蓄電池システムは、耐用期間中に少なくとも700万トンのCO2排出を削減すると想定されており、これは羽田伊丹の往復便を32年間以上完全に運休することで削減できる量に相当します。

本大規模定置用蓄電地システムプロジェクトは、建設から運営の期間中に120名もの地域雇用を創出すると想定されており、グリン・エナジーは近隣地域の技術者および非技術者を対象とした研修プログラムを立ち上げ、地元住民が新たな雇用機会を最大限活用できるように支援する予定です。現在、グリン・エナジーは福島県および栃木県にて多くの候補地を検討しており、一か所の建設地を最終決定することを視野に評価を行なっています。

本大規模定置用蓄電地システムプロジェクトでは、グリン・エナジーによる多額の資金提供と国際的な再生可能エネルギー開発経験に加え、日本の重要なパートナーの優れた技術力や専門知識も活用する予定であり、東芝三菱電機産業システム株式会社が大規模定置用蓄電池システムソリューションを、日本工営エナジーソリューションズ株式会社が技術的コンサルティングとEPC事業者との仲介を提供する予定です。

日本は世界第5位の電力消費国であり、2030年までに10GWの定置用蓄電地容量を確保し、電源構成の36~38%を再生可能エネルギーにするという、電力業界の変革を伴う野心的な目標を掲げています。本大規模定置用蓄電池システムのようなソリューションは、日本における再生可能エネルギーの利用拡大を促進するものです。例えば、太陽光発電所が発電しているときに大規模定置用蓄電池システムを充電し、必要なときに電力を放出することで、出力制御に伴う非効率を解消し、再生可能エネルギーを無駄なく使うことができるようになります。

グリン・エナジーCEOアッサード・ラズークは、次のように述べています。
「グリン・エナジーの日本進出を発表できることを嬉しく思います。日本での第1号案件に日本最大となる大規模定置用蓄電池システムの開発・建設・運営を選んだ理由は、日本の温室効果ガス排出削減目標と再生可能エネルギー導入目標の達成や、国・地方・地域の送電網の調整力向上に貢献できると確信しているからです。私たちは、パートナーである日本工営エナジーソリューションズや東芝三菱電機産業システム、より広い実業界と協力し、日本が安定的かつ環境に優しいエネルギー安全保障を確保できるよう、必要なソリューションを提供してまいります。」

本日の発表は、グリン・エナジーの日本進出を記念するものです。シンガポールに本社を置く当社は、東京オフィスを開設し、本大規模定置用蓄電池システムプロジェクトを推進するとともに、再生可能エネルギーおよび大規模定置用蓄電地システムなどで既に確認されている事業機会を開発するため、日本における専属チームを編成する予定です。なお、本日発表のプロジェクトに関しては、インフラティルからの資金提供を必要としていません。


グリン・エナジーについて
グリン・エナジーはシンガポールに本社を置く再生可能エネルギー事業者であり、アジア全域で約70名の従業員を擁し、太陽光発電、風力発電、大規模定置用蓄電池システムプロジェクトの開発・所有・運営に従事しています。

グリン・エナジーは、経営陣がインフラ投資会社として上場しているインフラティル(Infratil Ltd)と共に設立した会社です。インフラティルは米国、欧州、オーストラリアに再生可能エネルギー事業の拠点を持ち、4大陸29市場において30GW以上の開発パイプラインを保有しています。 インフラティルは300億米ドル(約4.5兆円)の運用資産を持つ世界有数のインフラ投資会社モリソン(Morrison)によって運営されています。

現在、グリン・エナジーはインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、韓国、日本において、さまざまな開発段階にある7GWの太陽光発電、風力発電、大規模定置用蓄電池システムプロジェクトを保有しています。

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