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HPE Spaceborne Computer-2、国際宇宙ステーション(ISS)に帰還

(2024/2/1)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:HPE

HPE Spaceborne Computer-2、国際宇宙ステーション(ISS)に帰還

宇宙に拡大された実績あるエッジコンピューティング、AI、機械学習機能を世界の科学コミュニティに開放


HPEは、商用オフザシェルフ(COTS = commercial off-the-shelf)サーバーで構築されたHPE Spaceborne Computerの3番目のイテレーションを、NASAが契約したノースロップ・グラマンの商用補給サービスミッションにより、SpaceX Falcon 9ロケットに乗せて国際宇宙ステーション(ISS)に送ったことを発表しました。
HPE Spaceborne Computer-2の写真

HPE Spaceborne Computer-2の今回の目的は、これまでの成功と実績を礎に、人工知能(AI)や機械学習(ML)のワークロードを含め、宇宙で実行可能なデータセンターレベルの処理やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)が対応できる複雑さや範囲を拡大することです。HPE EdgelineおよびHPE ProLiantサーバーをベースとする、受賞歴*1のあるHPE Spaceborne Computerには、キオクシア製の130 TBを超えるフラッシュベースのストレージが搭載されており、1回のミッションで宇宙ステーションに運ばれるストレージとして最大です。構成には、960 GBのValue SAS SSD「KIOXIA RMシリーズ」4台、1,024 GB のNVMe SSD「KIOXIA XGシリーズ」8台、30.72 TBのEnterprise SAS SSD「KIOXIA PM6シリーズ」4台が含まれます。フラッシュメモリストレージが追加されたことにより、ISS National Laboratoryを通じて新しい分野のアプリケーションを実行したり、より大きなデータセット*2を使用した研究を行ったりすることが可能になります。

改良された今回のHPE Spaceborne Computer-2では、OS(オペレーティングシステム)が更新され、NASA宇宙飛行支援ソフトウェアを搭載し、新しいシステムセキュリティが適用されています。宇宙ステーションに設置された後は、これらテクノロジーの健全性と状態が毎日モニタリングされ、宇宙の過酷な条件下でのパフォーマンスが検証されます。

地上と宇宙で研究を発展
HPE Spaceborne Computer-2が宇宙ステーションに設置されると、研究者はこのシステムを短縮された時間でイノベーションの促進に活用できます。従来、宇宙ステーションで収集されデータは、地上に送信して処理されていました。スーパーコンピュータが宇宙ステーションに搭乗していることで、低軌道上(Low Earth Orbit)でほぼリアルタイムにデータを分析することができます。出力されたデータやインサイトのみを地上に送信できるため、ダウンロードするデータの容量が3万分の1に縮小*3され、ダウンロードに要する時間が大幅に短縮されます。

HPE Spaceborne Computer-2で予定されている研究には、クラウド上であらかじめ作成されたMLモデルと推論エンジンを個別にトレーニングする連合学習(Federated Learning)の実験が含まれます。クラウドサービスプロバイダーが共同で実施・運用するこの実験には2つの目的があります。目的の1つは、地上で使用するMLトレーニングモデルに役立てることで、目的の2つめは、宇宙空間でAI推論エンジンを最新の状態に維持することです。

HPEは今回もISS National Laboratoryを通じて、HPE Spaceborne Computer-2での実験に関するプロポーザルを公募します。プロポーザル提出に関する詳細はこちら( https://www.hpe.com/us/en/compute/hpc/supercomputing/spaceborne.html )をご覧ください。

関連記事
・ISS National Labによる2024年1月23日付のプレスリリース
ISS National Lab-Sponsored Experiments Propel Spaceborne Computer Toward New Frontiers in Space Computing
https://www.issnationallab.org/release-ng20-hpe-spaceborne-computer2/

・本プロジェクトのHPE担当者による、無重力の宇宙でのサーバー取り扱いに関する学びをまとめた記事(英語)
HPE Spaceborne Computer program: The incredible journey of a computer at the farthest edge
https://www.hpe.com/us/en/newsroom/blog-post/2024/01/hpe-spaceborne-computer-program-the-incredible-journey-of-a-computer-at-the-farthest-edge.html

・キオクシア株式会社のプレスリリース
キオクシアのSSD、Hewlett Packard Enterprise(HPE)のサーバーと共に国際宇宙ステーションに出発
https://www.kioxia.com/ja-jp/business/news/2024/20240131-1.html

注 記
*1 HPE Spaceborne Computerの受賞歴:
2023年8月NASA Space Flight Awareness Award for the EVA Glove Inspection Team
2023年3月NASA Group Achievement Award
2019年8月NASA Exceptional Technology Achievement Medal
2018年7月ISS R&D Innovation Award for Technology Development and Demonstration

*2 DNA配列データ、高解像度画像および参照データベースなど、以前のワークロードは2TBに制限されていました。

*3 2022年3月に収集された2.8GBのライフサイエンスデータの伝送に基づくもので、従来のcollect-and-forward(収集して転送)モデルによる国際宇宙ステーションから地上への伝送には約18時間を要しましたが、HPE Spaceborne Computer-2で処理された92KBsのインサイトファイルは、約2秒で地上に伝送されました。

※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国テキサス州ヒューストン、以下:HPE)が、2024年1月30日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文(全文)はこちら( https://www.hpe.com/us/en/newsroom/press-release/2024/01/hpe-spaceborne-computer-2-returns-to-the-international-space-station.html )をご参照ください。


■ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
Hewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) は、グローバルEdge-to-Cloudカンパニーとして、あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させる支援をします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEは独自でありながら、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをas a Serviceで提供しています。クラウドサービス、コンピュート、HPC & AI、インテリジェントエッジ、ソフトウェア、ストレージを全てのクラウドとエッジにわたって一貫したエクスペリエンスで提供することで、お客様が新たなビジネスモデルを創出し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はhttps://www.hpe.com でご確認ください。


■プレスルーム
https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html

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