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(2024/2/2)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:アンリツ株式会社
優れた冷却性能でOpenZR+トランシーバーを使用したネットワークを正確に評価
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ネットワークマスタ プロ MT1040Aのモジュールとして、DCI(データセンター間接続)やメトロネットワーク構築の低コスト化を実現するインタフェース規格OpenZR+に対応した測定ソリューション「400G(QSFP-DD) マルチレートモジュール MU104014B」を開発し、販売を開始しました。
本測定ソリューションにより、既存のWDM[※1]システムを使用した高価なネットワークから、新たに規格化されたOpenZR+トランシーバーを使用した安価なネットワークへの移行試験が可能となるため、ネットワークの構築・拡張コストの削減に貢献いたします。また、この測定モジュールは、優れた排熱かつ冷却性能を有しており、OpenZR+トランシーバーの発熱に起因する通信障害を防ぐことができるため、より正確にネットワークの性能を測定することが可能です。
開発の背景
生成AI、クラウドサービスの急速な普及、社会的な要請であるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進等を要因として、データセンターやメトロネットワークの増設が急ピッチで進んでいます。特に、データセンターは、電源・空調システムの制約上、建設後にデータ処理量を大幅に増加させることが困難であり、データ処理能力をスケールアップするためには、拠点の追加・分散化が効果的な手段となります。このため、拠点同士をつなぐDCIの需要が高まっています。
DCIでは大手通信キャリアが提供するWDM回線が広く使われてきましたが、回線使用料が高価であることが課題でした。そのため、低コストで構築可能な400ZR[※2]という規格が制定されましたが、伝送距離が短く、また伝送速度が400Gに限定されていました。そこで、長距離伝送に対応し、伝送速度も100Gから400Gまで対応したOpenZR+が規格化されました。
OpenZR+に対応したトランシーバーは、既存のWDM装置と比較すると低価格な製品です。OpenZR+は、多様化するネットワーク構成に対応し、DCIの構築に適しています。一方で、OpenZR+は、長距離伝送に対応することから、OpenZR+トランシーバーの消費電力が400ZRトランシーバーの1.5倍程度増加するものも存在し、発熱量が大きくなってきています。そのため、OpenZR+トランシーバーを障害なく正確に測定するためには、測定モジュール側でトランシーバーの放熱対策を施し、発熱を抑えることが求められています。本測定ソリューションはそれに対応しました。
製品概要
ネットワークマスタ プロ(400Gテスタ) MT1040A
拡張性、操作性に優れたB5サイズの400G対応ポータブルテスタで、片手で運べるサイズの筐体に9インチスクリーンを搭載したタッチパネル操作のフィールド測定器です。10M~400Gまでのインタフェースをサポートします。
MT1040Aについてもっと詳しく
https://www.anritsu.com/test-measurement/products/MT1040A
用語解説
[※1] WDM
Wavelength Division Multiplexingの略。波長分割多重。1本の光ケーブルに、波長の異なる複数の光信号を押しこむことによって、擬似的に複数の光ケーブルとして扱う技術。
[※2] 400ZR
DCI構築で主に用いられるトランシーバーのインタフェース規格の一つ。従来の波長分割多重(WDM)システムを用いた伝送に比べて、低コストでデータセンター同士を接続可能とする。
アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、Facebookでもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/AnritsuTandM/
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