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(2024/7/9)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:株式会社スギノマシン
-従来機と比べて、処理能力を5倍に向上しながら設置面積は半分以下に! -
株式会社スギノマシン(富山県滑川市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、マイクロバブル*1を利用したクーラント浄化ユニット「JCC-HM(ジェイシーシー エイチエム)」に取り付けるオプション、「浮上油回収ユニット」の改良機を開発し、販売を開始しました。
従来型と比べて浮上油の回収速度が5倍に増加し、短時間でより多くの浮上油回収が可能となりました。また、お客様のご要望を受けて、より使いやすいよう形状を一新しました。
1.装置概要
マイクロバブルの力で液中の油分を除去する浄化装置「JCC-HM」に取り付ける、浮上油を回収するユニットです。切削油や洗浄液に混入した油分は液面に浮上して溜まりやすいため、浮上油回収ユニットを液面に設置することで、液面の油分を効率良く吸い込んで回収できます。液中・液面の両方から同時に油分を回収できる画期的なユニットとして、2021年の発売以降、多くのお客様にご活用いただいています。
今回のリニューアルでは形状を一新し、装置の安定感を向上させたことで、処理能力が従来型の5倍に向上しました。さらに外径を55%縮小したことで、より多くの工作機械に設置できるようになり、これまで以上に様々な場面でご活用いただけるようになりました。
2.開発背景
切削液や洗浄液に混入してしまった油分は、液の腐敗の原因となって悪臭を発生させたり、切削油や洗浄液の機能を低下させたりと、様々な問題を引き起こします。液の交換にはお金も労力もかかるほか、劣化した液は産業廃棄物として処理されています。そのため、近年叫ばれているSDGsといった環境問題の観点からも、液に混入した油分を取り除き、液を長く使用する動きが広がっています。
「JCC-HM」は、マイクロバブルを用いて液中の油分を浮上させて除去する装置です。オプションの「浮上油回収ユニット」は、JCC-HMに取り付けることで、液面に浮上している油分を効率良く回収できる装置です。このオプションを使うことで液面と液中の両方から同時に油分を回収できるため、かつてない高効率な油分除去を実現しています。
2021年11月の発売以降、多くのお客様の生産現場で活躍しているこの浮上油回収ユニットですが、従来型ではその大きさから各種加工設備のタンク開口部に入らないことがありました。また、液面の高さが上下動すると処理能力に差が出ることがあったため、形状を一新し、より安定的かつ効率的に油分回収が行える装置を目指しました。
3.特長と原理
3-1. JCC-HM/浮上油回収ユニットの特長(従来機同様)
(1)フィルタが不要!マイクロバブルで汚れを浮かせて除去
マイクロバブルに液中の油分を付着させ、水面に浮上させることで、液を浄化します(原理図2.,3.,4.)。廃液(産業廃棄物)の削減、作業者の更液・タンク清掃作業の手間削減など、多くのメリットがあります。
(2)液面+液中のW回収で、圧倒的な油分回収量を実現
液中から油分を回収できるJCC-HMに浮上油回収ユニットを取り付けることで、液面と液中の油分を同時に回収できます。市場には液面の浮上油のみを回収する装置が多い中、本製品は液面・液中の両方から同時に油分を回収できるため、かつてない油分除去性能を実現しています。社内テストでは、ベルト式のオイルスキマーと比較して9倍の油分を回収できました。
3-2. 新・浮上油回収ユニットの特長
(1)処理能力が従来機比で5倍に向上!
従来型の浮上油回収ユニットと比べて、浮上油の回収能力が5倍に向上しました。
※200Lクーラントタンク(2000×500×200mm)の液面が浮上油で満たされている状態で、旧型・新型それぞれ が浮上油を全回収する時間を比較。
※処理時間はタンクのサイズ、油分量によって異なります。
(2)外径を従来機比で55%縮小! 開口部が小さいタンクにも対応可能
従来機と比べてユニットの外径を55%縮小に成功(旧型:φ230→新型:φ110)。近年、開口部が小型化傾向にある各種加工設備のクーラントタンクにも設置可能となり、より多くのお客様にご活用いただけます。
(3)タンクに固定することで、安定稼働を実現!
従来機は液面にフロートで浮かせる方式を採用しており、液面の高さが変動した際に影響を受けやすい形状となっていました。新型機では、ユニットをタンクに金具で固定することで、常に安定した状態で浮上油を回収し続けます。
(4)伸縮性のジャバラが液面の上下動に自動追従!
ユニット胴体にジャバラを採用し、液面の高さに応じてジャバラ部が伸縮することで、浮上油の安定回収を実現しました。ジャバラは最長100mmまで伸縮し、常に最適な位置で浮上油回収を行います。
(5)後付け可能な設計
今回も従来機同様、JCC-HMの処理回路に後付けで装着できる設計になっています。処理したいタンクの状態や浮上油分回収の必要性に合わせて、浮上油回収ユニットを後から追加することが可能です。
4.仕様等
5.用語・補足
*1 マイクロバブル
直径100μm未満の小さい泡のこと。洗浄液や切削液中の汚れ(油分や異物等)を吸着し、水面に浮上させる力をもつ。
<本件に関する報道関係者からのお問合せ先>
株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 技術統括部 応用開発部 応用開発一課
TEL:(076)475-5112
<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン
■代表者:代表取締役社長 杉野良暁、代表取締役副社長 杉野岳
■本社所在地:〒936-8577 富山県滑川市栗山2880番地
■TEL:(076)477-2555(代) ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/
-以上-
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