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[ 科学技術・大学 ]
(2015/11/26 05:00)
九州大学大学院工学研究院の中嶋直敏教授らは、低温加湿条件下で発電する固体高分子形燃料電池の耐久性を従来触媒の120倍以上に向上させた。カーボンナノチューブ(CNT)の表面に均一な粒径の白金ナノ粒子を高分散で吸着させた触媒の利用などにより実現した。燃料電池を大幅に低コスト化させる技術として、5年後をめどに実用化させる考え。
CNTは、優れた伝導性や耐久性を持つ一方、白金ナノ粒子を吸着させるのが難しい。研究チームは従前、炭素材料表面に吸着しやすい樹脂「ポリベンズイミダゾール」を発見。この薄膜でCNTを覆い、白金ナノ粒子の吸着に成功した。その上で水素イオンを伝達する樹脂として特殊な材料を使って触媒を作製。次世代の発電条件とされる120度Cの高温無加湿下で高い耐久性を実現していた。
今回はこの特殊な材料を商用燃料電池で使われる樹脂「ナフィオン」に置き換え、触媒を作製した。一般的な発電条件である...
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(2015/11/26 05:00)
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- 九州大学は、固体高分子形燃料電池の耐久性を従来触媒の120倍以上に向上させた。低コスト化につながる技術として5年後をめどに実用化させる。
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