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[ ロボット ]
(2015/12/16 05:00)
磁性流体ハンドのピッキングの様子 (2015国際ロボット展にて)
九州工業大学大学院工学研究院の西田健准教授と前田機工(山口県下関市)は、把持する対象に合わせて形を瞬時に変える磁性流体ロボットハンドを開発した。一つ一つ形の違う農産物や多品種混流ラインのハンドに提案する。部品に合わせてハンドを交換せずにすみ、ティーチングコストを削減できる。前田機工が2016年度中の製品化を目指す。
磁場をかけると固まる磁性流体を、柔らかい半球状のハンドに詰めた。普段は永久磁石で磁性流体を固めて、把持する瞬間に電磁石で磁場を相殺して液化させる。固化と液化の切り替えは1ミリ秒以下で通電時間が短いため発熱が小さい。電源が落ちても把持物を落とさない。
対象の形に合わせて変形するため位置制御が大まかでもつかめる。固化時のハンドの硬さを上げるため、非磁性体の微粒子を磁性流体に混ぜた。硬さが2倍になり、磁性流体の使用量が半減してコストが下がったという。
ハンド一つを垂直に押しつけ...
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(2015/12/16 05:00)
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- 把持する対象に合わせて形を瞬時に変えるロボットハンド。そんなSFのような話が現実になろうとしている。九州工業大学の西田准教授らが開発した。