[ 科学技術・大学 ]

JAXAなど、電力消費を自動抑制する家庭向けシステム構築−来年度にも節約効果検証

(2016/1/18 05:00)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎シニアフェローは産業用機器の製造などを手がけるアドテックス(群馬県高崎市)と共同で、サーバーの管理なしで家庭などでの電力使用のピークを抑えるシステムを構築した。家庭内の電力使用量の総量に応じて家電などがそれぞれ自ら消費量を抑える。数万円程度の導入費用で毎月の電気料金を数%削減できる。効果を検証する実験を2016年度にも行い、商品化につなげる。

家庭用エネルギー管理システム(HEMS)などの既存の電力管理技術はサーバーが各機器の情報を集め、指令する双方向通信が前提。JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」ではこの技術を導入し、限られた電力を有効利用した。一方で、衛星には通常200個以上のヒーターを搭載する。管理するすべての機器が決まらないとサーバーを設計できないため、機器が多数あるとサーバーの構築に多大な時間と費用がかかる。JAXAはこれを機に、サ...

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(2016/1/18 05:00)

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