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[ 科学技術・大学 ]
(2016/1/25 05:00)
早稲田大学理工学術院の渡邊克巳教授らは、意識下の音声操作によって自己の感情を変えることに成功した。音声に感情表現を与えるデジタルプラットホーム(DAVID)を開発し、発話中に感情フィルターをかけると無意識に感情が変化することを確かめた。気分障害などの治療に役立つ可能性がある。米科学アカデミー紀要に掲載された。
「音声感情誘導の手法」であるDAVIDは、オンラインで音声に感情フィルターをかけられる。被験者が短い話を音読する時、自分の声が「楽しい」「悲しい」「怖がっている」ように聞こえるような感情フィルターを通す。その結果、自分の声の変化に気付かない場合でも、感情フィルターを通した方向に感情を変化させられることが分かった。
音声による感情表現と、自己の内面の感情の知覚との関係は、心理学の分野でも長年の謎だった。従来の方法は、感情を引き起こすような記憶を思い出させたり、感情表現を強いたりして...
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(2016/1/25 05:00)
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