- トップ
- 科学技術・大学ニュース
[ 科学技術・大学 ]
(2016/1/25 05:00)
慶応義塾大学医学部の岡野栄之教授や中村雅也教授は、アビー(千葉県流山市)、日本ユニシスと共同で、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)由来の神経幹細胞を使い、細胞生存率が高まる凍結保存技術を開発した。磁場をかけながら細胞を凍らせる技術を利用。最も良い条件下では、従来手法と比べ約2倍の70%の細胞生存率になることを確認した。脊髄損傷患者に移植する神経幹細胞の保存技術として期待できる。
脊髄損傷の治療では、受傷後2―4週のうちに神経幹細胞を移植する必要がある。患者の細胞からiPS細胞を経由して神経幹細胞を作り、移植する「自家移植」では、最適な移植時期に間に合わない。
そのため京都大学iPS細胞研究所(CiRA)では、他人の細胞を移植する「他家移植」による細胞治療用の細胞バンク構築を目指している。研究グループはこのバンク構想に基づき研究を進めていた。
研究グループは、凍結の際に作られる氷の結...
(残り:168文字/本文:568文字)
(2016/1/25 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。
Journagram→ Journagramとは
PR
科学技術・大学のニュース一覧
- 富士通、世界最高の出力性能持つW帯向け窒化ガリウム製送信用パワーアンプ開発(16/01/25)
- 慶大など、ヒトiPS由来の神経幹細胞使い細胞生存率を2倍に高める凍結保存技術を開発(16/01/25)
- 裏読み科学技術(19)ニューラルネットワーク−産業革命の重要ツール(16/01/25)
- 早大、意識下の音声操作で感情誘導に成功−気分障害治療に一役(16/01/25)
- 科学的根拠に基づく健康寿命を伸ばす会、抗酸化力評価など産学官共同でプロジェクト(16/01/25)
- 理研、狭心症や心筋梗塞の発症に関わる遺伝因子を発見(16/01/25)
- 海洋機構、29日に「気候変動」報告会(16/01/25)
- 東大、100%出資でVC設立(16/01/25)
- 第20回「震災対策技術展」横浜、来月4日からパシフィコ横浜で開幕(16/01/25)
- 経営ひと言/京都工芸繊維大学・熊田陽一准教授「感謝し旅立つ」(16/01/25)