- トップ
- 金融・商況ニュース
[ 金融・商況 ]
(2016/2/10 05:00)
9日の債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りは、初めてゼロを下回り、一時マイナス0・035%まで低下した。前日比では0・075%低い水準となる。日銀の16日からのマイナス金利導入をにらみ、安全資産とされる国債に買いが集まっていたが日経平均株価の急落で、買いに拍車がかかった格好だ。金利低下は資金繰りに苦しむ中小企業にとっては朗報だが、地方銀行はさらに苦境に立たされ、長い目で見れば、資金供給が細る可能性もある。
■中小は好機
第一生命経済研究所の永濱利廣主席エコノミストは長期金利の低下を「日銀のマイナス金利の導入決定や世界的なリスクオフの中での流れ」と語る。
中小企業にとっては、変動金利の借り入れの場合、利率が下がる可能性がある。新規融資も低利で融資を受ける環境は整う。ベン...
(残り:1,353文字/本文:1,753文字)
(2016/2/10 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。