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(2016/4/27 05:00)
東京エレクトロンは26日、熊本地震で影響を受けた生産子会社東京エレクトロン九州(熊本県合志市)の合志事業所について、6月末までに通常の生産体制に戻せる見通しを明らかにした。現時点での生産遅延は4週間程度。数十人規模の技術者を熊本に派遣し、休日や夜間も利用して納期短縮に取り組む。
合志事業所は半導体とフラットパネルディスプレー(FPD)の製造装置を生産する主力拠点。熊本地震で一時稼働を停止したが、建屋や生産設備への大きな被害はなく、25日から段階的に稼働を再開した。会見した堀哲朗取締役常務執行役員は「九州の人材のモチベーションが高く、心強い」と、早期の生産正常化に自信をみせた。一方、大津事業所(熊本県大津町)の稼働再開時期は未定。ただ主に製品評価や検査などを行う拠点のため、生産に大きな影響はないとの見方を示した。
同日発表の2016年3月期連結決算は半導体、FPDともにメーカーの設備投資が堅調で、営業利益が前期比32・5%増の1167億円、売上高が同8・3%増の6639億円。熊本地震の影響を精査するため、17年3月期の業績予想は5月12日に発表する。河合利樹社長は「業績への影響は深刻には考えていない。17年3月期は市場成長以上の増収を見込んでいる」とした。
(2016/4/27 05:00)
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