[ 機械 ]

ミスミ、金型部品の発注が容易なウェブサイト-3DCADデータで公差寸法を自動算出

(2016/6/9 05:00)

  • 新サイト「メヴィー」の画面イメージ

ミスミ(東京都文京区、大野龍隆社長、03・5805・7050)は金型部品の販売用に、顧客の3次元(3D)CADデータを認識して図面なしで、受注できるウェブサービス「メヴィー」の提供を10日から開始する。サービスの利用者は公差寸法や見積もりなどを、ウェブ上で簡単に照会可能になる。公差寸法指示用の図面作成が不要なため、発注業務の負担を大幅に軽減できる。これまで受発注に手間のかかっていた特注の精密加工品なども供給しやすくし、顧客層の拡大につなげる。

ミスミは会員制の新受発注ウェブサイトとして、メヴィーを立ち上げる。利用者が発注用のCADデータをサイトにアップロードすると、3D形状に基づき公差寸法が自動的に算出・明示される仕組み。

利用者は必要な部分の値を修正するだけで寸法を指示できる。このため、従来公差寸法の指示用に行われていた2次元図面の作成が不要。見積もりもCADデータの認識後素早く回答されるため、発注作業の大幅な効率化が可能だ。

同社が金型部品のコアピンを対象に検証した結果、「CADデータ作成後の作業時間を、従来のやり方から94%近く削減できた」(ミスミ金型企業体)という。

新サービスを用いることで、1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位の特注精密加工品についても、円滑に受発注できるようになる。「これまで受注できていなかった仕事を取り込める可能性がある」(同)と顧客層拡大に期待を寄せている。

今後は工場自動化(FA)用機械部品など、金型関連以外の商材にも適用する方針。

(2016/6/9 05:00)

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