[ 金融・商況 ]
(2016/7/26 05:00)
ポケモン相場、いよいよ終幕か―。25日の任天堂の株価は前営業日比約18%安の2万3220円まで売り込まれストップ安となった。22日に世界中で話題のスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」が日本でも配信。同日に任天堂が「ゲームが連結業績に与える影響は限定的」と発表したことを受け、利益確定売りが続出した。関連銘柄にも下げが続出しており、市場では「ポケモン相場の終わりの始まりだ」との声も聞こえている。
任天堂の株価は、米国でポケモンGOが配信された直後の6日から上昇。19日の終値は株価が配信前の2倍以上となる3万1770円まで上昇した。
先週末にも調整があったが、配信したことで材料出尽くし感もあり下げが本格化。先週まで任天堂につられて上昇していた、サノヤスホールディングスや、イマジカ・ロボットホールディングスなど関連銘柄も25日はそろってストップ安と総崩れ。日本マクドナルドホールディングスも、10%を超える大幅下落となった。
ポケモン相場は一服感が出てきたが、ポケモンGOのゲーム自体は世界中で大ヒットしており、任天堂の持つコンテンツや開発力があらためて見直されたのも事実。中長期的には業績に影響を与える可能性は高そうだ。
25日の日経平均株価は、日米の金融政策イベントを控えて上値の重い展開。終値は同6円96銭安の1万6620円29銭だった。
(2016/7/26 05:00)
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