(2024/10/28 05:00)
第50回衆院選の投開票が行われた27日。午前9時には夫婦で近所の市立小学校で投票を済ませた。20歳の息子の同級生や、その母親など懐かしい顔に会うことができた。息子の同級生とは、彼が小学生の時以来の再会で、感慨深いものがあった。
その20代の投票率が最も低いそうだ。総務省の調査では、前回の2021年の第49回衆院選で20代の投票率は36・50%と、年代別で最低。最高は60代の71・38%で20代のほぼ2倍に達する。10代は43・23%で、20代に続いて低いことも気になる。
選挙権年齢は16年に「20歳以下」から「18歳以下」に引き下げられた。少子化が進み、高齢者が政治に大きな影響を及ぼす「シルバー民主主義」を是正することが目的の一つらしい。政府の思惑通りとはなっていないようだ。
ただ全世代の投票率は55・93%にとどまっており、国政選挙は21年の衆院選まで4回連続で50%台に停滞している。選挙などに積極的に参加するよう、若者を教育する「主権者教育」だけでは不十分なようだ。
さて第50回衆院選。自公と野党が過半数の議席を争った政権選択選挙を、若者はどうみていたのだろう。初の国政選挙に参加した20歳の息子に取材したいと思う。
(2024/10/28 05:00)