[ 科学技術・大学 ]

光産業創成大・浜松ホトニクス、トヨタと共同で核融合燃料の高効率加熱に成功

(2016/7/27 05:00)

  • 3段階の対向2ビーム照射概念図

【浜松】光産業創成大学院大学と浜松ホトニクスは26日、トヨタ自動車などと共同でレーザー核融合燃料の高効率な加熱、発光に成功したと発表した。3段階の強度のレーザー光を対向2方向から照射する。レーザー本数が少なく、小型な装置でも核融合燃料を十分に加熱、発光できることを示した。

核融合燃料を圧縮しコアを形成した後に加熱する「高速点火方式」で、コアからのX線発光を観測したのは初めて。核融合燃料にはカーボンと重水素でできた重水素化プラスチックを使った。

最初に1平方センチメートル当たりのピーク強度3000億ワット、パルス幅25・2ナノ秒(ナノは10億分の1)のフットパルスレーザー、続いてさらに強いスパイクレーザーを照射してコアを形成。最後に1平方センチメートル当たりのピーク強度670京ワット、パルス幅110フェムト秒(フェムトは1000兆分の1)のヒーターパルスレーザーを対向2ビーム照射してコアを加熱、発光させた。

ヒーターパルスレーザーからコアへ伝達されたエネルギー変換効率は14%程度と、国内外の他のレーザー施設の実験結果の3―7%を大きく上回った。

(2016/7/27 05:00)

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