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[ 科学技術・大学 ]
(2016/9/16 05:00)
英各紙によると、バース大学などの研究チームが、マウスの卵子を化学薬品で通常の細胞と同じ性質の細胞に変化させた後、精子と結合させて複数の赤ちゃんを誕生させる実験に成功した。こうした例は世界初といい、「将来的に女性の卵子なしで生殖が可能になるかもしれない」と話題になっている。
赤ちゃんは健康で、寿命も自然妊娠と大差なかったという。バース大のアンソニー・ペリー博士は「(哺乳類の生命誕生には卵子と精子が必要という生物学上の)考え方を転換させるものだ」と強調した。
この実験に基づけば、皮膚細胞など通常の体細胞を胚(はい)(成長した受精卵)に発育させることも理論上は可能。同じ男性の精子と細胞を組み合わせる生殖方法や、卵子に問題のある女性が自分の別の細胞を使って出産することも考えられる。
ただ研究は初期段階で、ペリー博士は「(人間への応用は現時点では)非現実的」と慎重姿勢だ。(ロンドン=時事)
(2016/9/16 05:00)
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