[ その他 ]
(2016/9/20 05:00)
■ランキング・ベスト10(9/12~9/18)
1位 豊田通商など、トラックの無人隊列走行を実証−ドライバー不足・渋滞解消へ
2位 深層断面/大企業30代の新団体「One JAPAN」発足−トヨタやNTTから参加、目指すものは…
3位 コピー感覚で立体造形−明治大、3年以内に新3Dプリンター実用化
4位 日立、研究設備を大学・研究機関に開放−世界有数のホログラフィー電子顕微鏡など利用可能に
5位 トヨタ、田原工場に風力発電−最大26000kW出力、工場内CO2を1割削減
6位 オークマなど工作機械各社、航空機部品に照準−東芝機械は門型MC初投入
7位 韓国・韓進海運が経営破たん、さらなる再編も−対岸の火事ですまない日本勢
8位 名工大と今仙電機、電気・エア不要の歩行アシスト器具−重い荷物も楽に運搬
9位 社説/異次元緩和の総括検証−アベノミクスの金融依存は限界だ
10位 三菱電機などエレベーター大手3社、海外の中価格帯に攻勢−日立は世界標準機を開発
■解説:豊田通商など、トラックの無人隊列走行を実証−ドライバー不足・渋滞解消へ
トラックの隊列走行は、欧州での取り組みが先行している。オランダでは政府主導で「欧州トラック・プラトゥーニング・チャレンジ」が立ち上げられ、DAFトラックス、ダイムラー・トラックス、イヴェコ、MANトラック&バス、スカニア、ボルボ・グループの6社が参画。4月には準自律運転機能を持つ6ブランドのトラックが、無人ではないものの、それぞれ隊列走行で欧州を横断する大規模デモンストレーションを成功させた。
各ブランドとも、スカニアはスウェーデンのセーデルテリエ、ボルボは同イェーテボリ、ダイムラーがドイツのシュツットガルト、MANが同ミュンヘン、イヴェコがベルギーのブリュッセル、DAFが同ウェステルロとそれぞれの拠点を出発。オランダのロッテルダム港を目指して、合計で欧州5カ国を横断した。移動距離がとくに長かったのはスカニアで、合計2000キロメートルを超える距離を走破した。
乗用車で開発が進む自動運転車ほど高度ではないが、カメラやレーダーを使いながら、複数台のトラックが互いに通信し、一定間隔で隊列走行することで空気抵抗を減らすことができる。燃料消費や二酸化炭素(CO2)の排出削減に加え、長時間勤務からドライバーを解放することでストレス軽減や交通事故の削減につなげられるという。最大15%もの燃費改善が見込まれるという調査会社TNOの試算もある。プラトゥーニング・チャレンジには食品・洗剤・トイレタリーなど家庭用品を扱うユニリーバや物流会社のDHLもメンバーに入っており、プログラムディレクターによれば、2017年にもユニリーバなどが隊列走行による物資輸送を導入する計画だという。
European Truck Platooning Challenge 2016 の映像(英語)
(2016/9/20 05:00)