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[ 科学技術・大学 ]
(2016/9/22 05:00)
青山学院大学の橋本修副学長と須賀良介助教らは、特定周波数の電波だけ遮断する間仕切り壁を開発した。ボードに金属テープで十字パターンを作り、遮断周波数を調整する。オフィスやアパートで無線LANの2・4ギガヘルツ帯(ギガは10億)は遮断して部屋から電波が漏れるのを防いだ上、携帯電話の0・8ギガヘルツ帯は通過させ、全部屋で利用させることが可能になる。2年後の実用化を目指す。
石こうボードにアルミテープを十字型に等間隔で貼り付け、その間隔や大きさを調整して特定周波数の電波を遮断する。幅25ミリ長さ45ミリメートルの十字を約80ミリメートル間隔で並べる。間仕切り壁は二重構造のため、金属の十字パターンも二重になる。すると電波を90%以上遮断できた。
今後、ゼネコンなどと連携して実際の部屋で効果を実証する。実験ではアルミテープを貼って十字パターンを作成したが、実用化に向けてはフィルムに金属パターンを印刷し、シートを貼り付ける施工法を想定している。
共同住宅などで無線LANの電波が隣の部屋に漏れると乗っ取りや混線などのリスクがあった。周辺の部屋からの電波漏れが減ると、一部屋の中でもより多くのチャンネルを割り当てられるようになる。
単純に電波を完全に遮断してしまうと、テレビ放送や携帯電話なども遮断される難しさがあった。
(2016/9/22 05:00)
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