[ ICT ]
(2016/9/27 05:00)
三菱製紙は観光パンフレットや案内板の地図をスマートフォンなど携帯情報端末のカメラで読み取り、さまざまな観光情報を重ねて表示する拡張現実(AR)アプリ「アイクォート トラベル」を開発した。地図の相対座標を認識するためイラストマップなど一部を例外に、既存の地図にそのまま対応できる。紙がメーンの地図に電子情報を結びつける“着地型アプリ”として、観光振興に取り組む自治体などに提案していく。
地図を認識すると、そのエリアにある観光地やグルメ、名産品などのスポットをアイコンで表示。アイコンをタップすることで、詳細を写真や動画を使ったコンテンツで紹介する仕組み。
また、会員制交流サイト(SNS)に寄せられたスポット情報を投稿数に応じて、色とバルーンの大きさで表示し、知る人ぞ知る“生の情報”を探ることもできる。
若年層やインバウンド(訪日外国人)を中心に、「情報収集がスマホ中心になっている」(飯田和俊洋紙事業部印刷・情報用紙営業部営業開発グループ担当課長)状況に対応して同アプリを開発。地方で課題となることが多い多言語対応も容易になる。
「観光は紙とデジタルの相性がいい分野。虫眼鏡で地図のおもしろスポットを探すように、利用者それぞれの楽しい旅をサポートできる」(同)としている。
政府は観光立国を推進。基盤整備に向けたさまざまな助成措置が講じられており、ビジネスチャンスにつなげていく。
(2016/9/27 05:00)
関連リンク
素材・ヘルスケア・環境のニュース一覧
- 既存の紙地図に電子観光情報−三菱製紙、スマホ用拡張現実アプリ開発(16/09/27)
- 環境・CSR新ワード(17)パリ協定−長期視点で削減技術開発を(16/09/27)
- 栗田工業、遠隔式の水処理管理を海外展開−IoTでシステム刷新(16/09/27)
- NSSC、光製造所で棒線粗圧延機を更新−高級鋼種の製造可能に(16/09/27)
- 三菱マテ、銀不使用のDBC基板−ショートのリスク低減(16/09/27)
- 大同特殊鋼、105度C対応の点光源LED−サーボモーターの光学式エンコーダー向け(16/09/27)
- 大栄環境、管理型最終処分場が完成(16/09/27)
- 東芝など、金属マーカー不用の腫瘍追跡技術−重粒子線がん治療装置向けに開発(16/09/27)
- 経営ひと言/日本鉱業協会・西田計治会長「輸入時間短縮を」(16/09/27)