[ ロボット ]
(2016/10/12 05:00)
ファナックは11日、2017年4月をめどに筑波工場(茨城県筑西市)でロボットの生産を始めると発表した。小型工作機械を手がける同工場の一部を作りかえ、ロボットの生産能力を現状比1・2倍の月6000台に引き上げる。設備の新規導入などで8億円近くの投資を見込む。
国内外で産業用ロボットの需要が高まっていることを踏まえ、同工場の一部転用を決めた。スマートフォン関連の受注低迷により、小型工作機械「ロボドリル」を生産する同工場は余力が残っている。ロボドリルの生産能力は、転用により同40%減の月3000台になる見通しだ。
現在、同社はロボットを主に山梨県忍野村の本社工場で生産。出荷量は月4000台を超え、限界値の同5000台が近づいている。筑波工場でもロボットを生産可能にし、需要に応えられるようにする方針。
また、さらなる需要拡大に備え、同工場に近接する土地約28万7000平方メートルも確保している。
(2016/10/12 05:00)