[ 機械 ]
(2016/10/24 05:00)
工作機械、関連機器の最先端技術・製品を一堂に集めた展示会「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」が11月17日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕する。出展者は2014年の前回より104社増えて969社を予定する。会期は同22日まで。主な出展者の見どころを紙上で紹介する。
◇
【オーエム製作所/最大切削力13%向上の立型旋盤】
オーエム製作所(大阪市淀川区)は、従来機に比べ最大切削力を13%、最大回転力を50%高めた立型旋盤「VT7―1600i=写真」を出展する。最大切削力は4万ニュートンで、最大回転力は3万4973ニュートンメートル。IoT(モノのインターネット)に対応した機械状態モニタリング装置や、タッチ式操作盤を採用し利便性も向上している。
【ハイデンハイン/加工精度の向上、ユーザーに訴求】
ハイデンハイン(東京都千代田区)は、工作機械の送り軸に取り付けて移動量を測定するアブソリュートリニアエンコーダー「LCシリーズ=写真」を出展する。高精度・高分解能に加え、主要NC(数値制御)メーカーの製品とも接続可能。送り軸に装着した実演を行い、加工精度の向上を工作機械メーカーやユーザーに訴求する。
【牧野フライス精機/高精度仕様・熱変位対策を搭載】
牧野フライス精機(神奈川県愛川町)は小径工具専用CNC工具研削盤「SS7=写真」を出展する。各種高精度仕様や熱変位対策を標準搭載。ワークの自動ローディング時も高い振れ精度を維持しながらワークの交換が可能。新設計の内蔵型ローダーを採用し、パレットの取り出し方法を改善したことで段取り性を向上させた。
【大昭和精機/小径精密加工に特化し精度向上】
大昭和精機(大阪府東大阪市)はハイドロチャックの新機種「ハイドロチャック・スーパースリムタイプUP=写真」を出展。小型工作機械による小径精密加工に特化し、4D先端の振れ精度で1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下を実現し、精度水準を大幅に高めた。金型、電子部品などの加工にPRする。
【永進テクノ/省スペースで設置・移動が容易】
永進テクノ(相模原市緑区)は、クーラントや洗浄液タンクに浮上・浮遊・沈殿する油やスラッジを回収する装置「eco eit(エコイット)シリーズ=写真」を出展する。省スペースで設置や移動が容易。導入後は切削液交換や清掃時間の短縮、刃具の寿命が延びるなど稼働率向上やコストカットなどの改善効果につながる。
(2016/10/24 05:00)