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(2016/10/23 05:00)
「第54回技能五輪全国大会」は、23日も山形県内各地の会場で、厳しい練
習を乗り越えた各選手が、日ごろの成果を発揮した。熱戦の模様を紹介する。
■曲げ板金
切る・たたく・曲げる・つなぐといった工業製品の多様な技術を使って、図面から立体を作り上げる。
じっくり見定めて行う緻密な動作から緊張感が伝わる。曲げの順序など細かな段取り一つひとつが出来ばえを左右する。
■メカトロニクス
機械工学や電子工学、情報工学の技能を駆使し、工場の自動生産設備(ステーション)を模した装置を製作する競技。
生産設備を立ち上げるスピードや、トラブル修復などの種目を2日間にわたって行う。1チームで2人の選手が連携して作業する。
■機械製図
工業製品の設計図となる図面の作図能力を競う競技。コンピューター・グラフィックスで用いられるCADソフトを使い、機械の仕様書から2次元の部品図を作図する種目。実物の機械部品から、3次元図面を作図する種目がある。
■電子機器組立て
与えられた仕様に基づき、電子機器(ハードウェア、ソフトウェア)を設計、製作、実装する競技。
電子回路の設計から回路図の作成、基板上の回路組み立てや、動作不良機器の修理などを2日間にわたって行う。
■機械組み立て
機械加工された8つの部品をヤスリを使って高精度に仕上げ加工。それを組み立てて調整し、滑らかに動かす作品を仕上げる「機械組立て」。
特にヤスリ加工技能の力が試される競技で、加工した部品の寸法を精密に測定する力なども求められる。
■車体塗装
車体塗装は車体の損傷を正確かつ素早く修復し、損傷前の状態に復元する技能と、美しく彩る技能を競う。調色では美しさにこだわった繊細な感覚が求められるほか、思い描くイメージを実現する高度な技術が求められる。
(2016/10/23 05:00)