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[ 科学技術・大学 ]
(2016/10/28 05:00)
大阪大学大学院工学研究科の和田直樹特任助教らは、人と植物の部分的な細胞融合に世界で初めて成功した。植物の染色体がヒト細胞下でも安定的に維持され、さまざまな植物の遺伝子が発現することを明らかにした。
生物が、どのような性質を残しつつ進化してきたのか、生命原理の解明につながるツールになると期待されている。
研究チームは、モデル植物のシロイヌナズナ由来の細胞を使い、融合細胞を作製した。この融合細胞には、ヒトの全染色体が維持されており、植物の染色体領域を持つ「ヒト/植物染色体」も見つけることができた。
さらに、細胞を培養していく中で「ヒト/植物染色体」の構造が変化。植物染色体が部分的に抜け出た「独立した植物染色体」を形成することも分かった。
(2016/10/28 05:00)