深層断面／コンテナ船統合で新会社−日の丸３社“荒波乗り切れ”

厳しい市況にあえいでいた海運３社が大なたをふるった。日本郵船、商船三井、川崎汽船の３社は、２０１７年４月に主力のコンテナ船事業の合弁会社を設立し、事業を統合する。中国の景気減速や船舶の過剰供給で、歴史的な低水準が続く海運市況を背景に、合従連衡が相次ぐなど、海運業界は激震が続く。「オールジャパン」の連携で、空前の荒波を乗り切る。（高屋優理）

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  握手する（右から）内藤忠顕日本郵船社長、池田潤一郎商船三井社長、村上英三川崎汽船社長

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■世界市況低迷、スケール追及

【今春から協議】

統合の協議が始まったのは今年春ごろ。３社は１７年４月にスタートする新アライアンス「ザ・アライアンス」で、同じアライアンスに加盟することになっている。この協議を通じ、一部の路線の共同運航から、事業統合へ話が広がっていった。

日本の３社が同じアライアンスに加盟することになった背景には、世...