[ 自動車・輸送機 ]

トヨタ、次世代プラットフォーム構築−カーシェア・相乗り見据え(動画あり)

(2016/11/2 05:00)

  • 会見する友山トヨタ専務役員

  • スマホから鍵の開閉やエンジン始動などを操作するデモンストレーション

トヨタ自動車はカーシェアやライドシェア(相乗り)サービスなどの普及を見据え、車両管理やセキュリティーなどを包括的に担う新たな情報基盤(プラットフォーム)を構築する。外部事業者がシステムの一部を使えるようにし、車を使ったさまざまなサービスの土台とする。次世代自動車の開発でIT事業者などとも主導権争いが激しくなる中、「モビリティーサービスのプラットフォーマー」(友山茂樹専務役員)への脱皮を目指す。

トヨタは1日、プラットフォームづくりの一例として、スマートフォンで車の鍵の開閉やエンジン始動ができるシステムを報道陣に公開した。10月に出資した個人間カーシェア事業の米ゲットアラウンド(カリフォルニア州)と共同で、2017年1月から米国で実証試験を始める。

車載端末と、暗号キーを持つスマホが一定の距離に近づくことで鍵の開け閉めやエンジン始動が可能になる。車両の改造が不要で、スマホを介しているため従来のカーシェアの課題だった鍵の持ち去りなども回避できる。

一方、国内では今冬発売のプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」向けにスマホから車の充電確認やエアコン操作などができるサービスを開始。車の走行状態から故障を予知し、事前に知らせるサービスなども始める。

トヨタは20年までに日米のほぼすべての乗用車に車載通信機(DCM)を標準搭載し情報サービスを拡充する考え。「自動車事業の付加価値はクラウドに移る可能性がある」(友山専務役員)とみて、外部とも連携したコネクティッドカー(つながる車)の開発を急ぐ。

(2016/11/2 05:00)

関連リンク

自動車のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン