世界初のロボットキャリア「DMM.make ROBOTS」の挑戦【PR】

(2016/11/24 12:00)

 株式会社DMM.com(以下、DMM.com)は2015年に世界初のロボットキャリア「DMM.make ROBOTS」をスタートさせた。2016年10月現在、11種類のロボットを取り扱っており、ロボット開発ベンダーが製品化したロボットを一般消費者及び法人企業向けに販売している。

 これまでコミュニケーションロボットが商品として実用化されることはそう多くはなかった。しかし近年、センサーや人工知能(AI)、情報処理などの技術の向上、一方で急激な人口構造変化に伴い医療・介護分野等での労働力確保といった新たなニーズが高まり、サービス分野でのロボットの活用が大きく注目されている。

  • Palmi(パルミー)

  • Tapia(タピア)

 同社が取り扱うロボットの中でも富士ソフトの2足歩行ロボット「Palmi(パルミー)」は<顔認識機能>、<声紋認識機能>、<個人の記憶>を関連付ける「友達データベース」を搭載、日々のコミュニケーション内容により一体一体の個性あり、思考機能においては経験の蓄積により行動の選択肢を増やす。サイズ(身長)は約40cm、重さは約1.8kgと持ち運びが楽であり、法人向けでの活用も進みつつある。

 既に結婚式の演出や、歯科医院の受け付け、子供への対応などいろいろなビジネスシーンで取り入れられ始めている。これまではコンシューマーがメインターゲットだったが、ビジネスでも活用できるよう、企業向けスマートロボットの開発ソリューションをスタートしている。

ロボットがインターフェイスとなりあらゆるものとつながる

 DMM.make robots事業責任者 岡本康広氏に話を伺った。

―ロボット導入を企業向けに強化する理由は何ですか。

 「Pepperや他のロボットなども出てきている中、個人での利用者は実際のところ未だ少なく、個人への普及は少し時間がかかると思っています。例えば、パソコンなどでも元々は個人のために作られたものだったが、最初は会社で利用され始めて、その後個人的に使われるようになった。そう考えていくと、まずは企業でのロボット導入を進めていき、利用シーンを増やしていきたいですね」

 「今はまだロボット黎明期、まずは活用シーンが増えて幅が広がっていけばと思います」

―企業に導入された後に期待される効果とは。

 「世界初のロボットホテル「変なホテル」のように、実際に企業への導入が増えるにつれて個人の目につくようになってきています。案内だったり、情報をお知らせしたりなど利用シーンは法人の方が多く、ロボットの活用イメージはしやすいと思います。このように、ソリューションや役に立つ仕組みなどを、企業だけでなく個人の場でも活用し、ゆくゆくは様々な人の問題解決につながっていくことを期待しています」

―今後期待されるロボットの性能向上について教えてください。

 「今後、AIの技術が進化し、会話や音声認識の精度が上がり、言われたことに然るべき返答ができるコミュニケーションロボットとして進化していくでしょう。そこで、コミュニケーションロボットとして次に期待することは、生活の中で役に立つコンシェルジュのような性能をもつことです」

 「例えば、近年では買い物難民と呼ばれる人々が増加傾向にあります。そういった方々へ、日用品や食材の買い物をロボットから発注してもらう。また、スマートフォンを持っていない子供や高齢者など、スマートフォームに慣れていない、もしくは取り残される可能性がある層へ、ロボットとのコミュニケーションを通じてショッピングだけでなく、医師や介護士を呼ぶなどのサービスを受けられるようにする。このように物が買えたり医療サービスが受けられたりなど、ロボットがインターフェイスとなってあらゆるものとつながり、人々の生活を補完していくようになれればと思います」

アプリケーション開発でビジネスシーンに革新を

 パートナーデベロッパーである株式会社サテライトオフィスに、今後のロボットソリューションの展開について話を伺った。

―現在ビジネス向けに提供しているサービスについて教えてください。

 「ロボットは、一家に1台、一人1台の時代がきます。その時代に向けて、ロボットデバイスが人間のサポートを、どこまで便利に対応できるかを追求していきたいと思います」

 「弊社は、企業のオフィス内のサポートロボットとしてのアプリケーション開発に取り組んでおります。現在、Google Apps (新名称: G Suite) 、Office365、ビジネス版LINE(ワークスモバイル)、ビジネス版Dropbox(Dropbox Business)の販売とアドオンソリューション提供しておりますので、それらのアプリケーションとの連携ソリューションを展開予定です」

 「コミュニケーションロボット全体的に言えることですが、オフィス内のニーズとしては、受付サポート・プレゼンテーター・オフィスアシスタントなどがあります」

■受付サポート:企業の受付でロボットが受付電話になって社員の呼び出しを行ってくれます。また、タブレット等と連携させて、飲食店・店舗等でのオーダー受付にもご活用いただけます。

■プレゼンテーター:Microsoft Power Pointのプレゼンテーションを的確な時間配分で滑舌良く、全自動でロボットがしてくれます。ページ送り制御やPC・タブレット・プロジェクターとの連携なども設定が可能です。店頭デモ・説明会プレゼン等、様々なシーンでご活用いただけます。

■オフィスアシスタント:新着メールや本日の予定の読み上げ、スケジュールに合わせたアラート(秘書役)、会議アジェンダや営業資料の読み上げ、議事の記録・議事進行係(営業事務役)など、オフィス業務の様々なシーンで利用でき、活用の幅は無限大です。

―今後フォーカスしていきたい分野を教えてください。

 「弊社が今後フォーカスしていきたい部分としては、オフィスのスタッフの方々の生産性をいかにアップしていくか?に関するロボットアプリケーションを開発していきたいと思います」

 「単純なカレンダー予約やメール読み上げは当然として、既存システムやクラウドシステムの大量のデータをロボットの力で処理し、さらに判断する事で、担当者がやるべき事を、気づいていただく“気づきレコメンド処理” をロボットの力でできたらよいと思っています。まだ、ロボットにはそこまでのパワーはありませんが、今後、狙っていきたい分野でございます」

DMM.make robotsが考えるビジネス向けロボットの開発について

 ビジネス向けロボット「Palmi for Biz」は、受付をはじめ、PowerPoint読み上げ機能を活かしたサイネージ連携販促支援、オフィスアシスタントとしてスケジュール・タスク管理を容易に行います。ロボットをオフィスで使う場合、一般的な受付業務以外にも、DMM.comはさまざまなツール群と繋げていこうとしています。そこで法人向けに提案してくれるデベロッパーの協力が欠かせません。デベロッパー向けのアプリケーション開発環境を無償公開し、アプリケーションデベロッパーにロボットビジネスの機会を提供しています。

 対等のビジネスパートナーとして、新しいソリューションを生み出し、一緒にビジネスチャンスを作っていきたいと考えています。

(2016/11/24 12:00)

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