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[ 科学技術・大学 ]
(2016/11/17 05:00)
山形大学学術研究院の古川英光教授、川上勝准教授らは、3Dゲルプリンターの大学発ベンチャー「ディライトマター」を設立したと発表した。高強度ゲルを材料に、コンピューター利用設計(CAD)データと組み合わせて部材を作製する。柔らかく安全性の高い介護・家事ロボット外装部や、眼内レンズ、血管、軟骨など人工臓器への応用が可能で、顧客ニーズに合わせた試作開発を手がける。
ゲルは一般に強度が弱く加工が難しい欠点がある。古川教授らが開発してきたゲルは高強度の複合材料で、元の6―7倍に伸びるタイプや形状記憶タイプもある。CADデータに基づいたゲル硬化で、複雑な微細構造にも対応できる。専用プリンターやゲルインクもそろえた。
同社の所在地は山形大工学部国際事業化研究センター(山形県米沢市)内。設立は11月1日付。資本金410万円で、社長の中村昇太氏と2教員が出資した。同大発ベンチャーは14社目。
(2016/11/17 05:00)