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[ 環境・エネルギー ]
(2016/12/8 05:00)
【名古屋】中部電力はヘリコプターで輸送できる高圧発電機車を開発した。大地震をはじめとする自然災害時などに、送電が絶たれた地域へ電源を陸路で運ぶことが難しい場合、高圧発電機車を空輸することで対象地域にいち早く電気を供給する狙い。同社は愛知県日進市の自社拠点に1台配備しており、今後は災害時の活用を検討する。
中部電力は高圧発電機車を空輸できるよう、車台(シャシー)を小型化したり、発電機の材質を変えたりして、車両の重量を従来比約1トン減の約6・8トンに軽量化した。また、屋根の形を平型からかまぼこ型に変更し、空気抵抗を受けにくくした。
災害時などに国または県を通じて自衛隊に派遣を要請し、大型ヘリで高圧発電機車をつり上げて運ぶ。輸送可能な距離は、原則片道20キロメートル程度。
11月上旬に愛知県の防災訓練で空輸訓練を実施し、有効性を検証した。
高圧発電機車が供給できる電力は300キロボルトアンぺア。通常時は工場やビルなどへの補助的な給電に用いるほか、災害時は住民避難所などでも使われる。
中部電は現在、62台の高圧発電機を保有しており、このうち1台を空輸できるようにした。
台風や地震、津波などの自然災害時には、道路が通行できなくなることがある。同社は空輸できる高圧発電機車の活用により、発電設備の被災などで停電し孤立した地域への送電を早期に復旧し、被害を最小限に食い止める考えだ。
(2016/12/8 05:00)
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