[ 自動車・輸送機 ]

政府、自動運転の区分見直し−限定条件なしの「レベル5」新設

(2016/12/30 05:00)

政府は自動運転のレベル区分を見直す。従来のレベル1―4の4段階に、走行に関して限定条件がない「完全自動運転」をレベル5として新設する。米運輸省が、米国に拠点を置く自動車技術者協会(SAE)が定める自動走行のレベル分けを採用したのに歩調を合わせる。欧州はすでにSAEの定義を採用済み。2017年5月頃に開くIT総合戦略本部で新しいレベル区分を決定する方針だ。

新設するレベル5は、従来採用していたレベル4の完全自動運転を、レベル4とレベル5に2区分した内容とする。SAEは、レベル4を地理的や環境など限定した条件での完全自動運転と定義。レベル5を限定条件がない完全自動運転と定義する。政府はSAEの内容を採用して、国際的な自動運転のレベル区分と整合性をとる。

自動運転レベルの定義変更に伴い、市場化やサービスを実現する時期も見直す。新レベル4の無人自動運転移動サービス(専用空間・限定地域)の実現は20年までを想定。新レベル5の完全自動運転は25年までとする。政府がまとめる「官民ITS構想・ロードマップ2017(仮称)」に反映していく。

米運輸省は16年9月に、自動運転に関する指針などの政策を発表。その際、SAEの自動運転のレベル分けを採用した。

(2016/12/30 05:00)

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