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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/1/6 14:30)
【米ラスベガス=杉本要】日産自動車は5日、DeNAと組み、完全自動運転車の商業化に向けた実証実験に着手すると発表した。2017年内に国家戦略特区を活用して実証を開始し、20年までには首都圏などで商業化に向けた走行試験をする計画。同日開幕した家電見本市「CES」で基調講演したカルロス・ゴーン社長は「車両やサービスの開発で技術的なパートナーに参加してほしい」と述べ、他社とのさらなる協業を進める考えを示した。
DeNAとの提携では、電気自動車(EV)をベースとする試験車両をルノー・日産アライアンスが提供。ITシステムの構築をDeNAが担う。
日産は自動運転車の実用化を4段階で進めると説明。第1段階は高速道路での単一車線の自動運転で、既に16年発売のミニバン「セレナ」で実用化。第2段階は高速道路での複数レーンの自動運転で18年までに実用化する目標だ。
第3段階は市街地での自動運転。20年までの実用化を見込む。第4段階が完全自動運転となる。ただ、ゴーン社長は完全自動運転について「何年もかかる」とし、実現のめどは示さなかった。
ゴーン社長は米航空宇宙局(NASA)と協力した自動運転車の事故防止技術の開発、EV「リーフ」の次期モデルへの自動運転技術「プロパイロット」搭載なども発表した。
(2017/1/6 14:30)