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[ エレクトロニクス ]
(2017/1/24 05:00)
韓国サムスン電子は23日、スマートフォン「ギャラクシー ノート7」の発火問題の原因はリチウムイオン電池内部の構造上の欠陥だったと発表した。発売当初に搭載していた電池と交換後の電池に、それぞれ別の欠陥があり、短絡が起きて発火していた。同日、韓国ソウルで会見した高東真(コ・ドンジン)無線事業部長は、「全ての責任はサムスン電子が負う」と説明。安全性試験の強化やアドバイザーの招請によって再発防止を図る。
発売当初に搭載した電池は右上部の負極が曲がっていた。交換後の電池は正極上にバリがあり、絶縁テープとセパレーターを突き破った。これらの欠陥が製造段階の問題か、設計段階の防止策が不十分だったかは明らかにしなかった。さらなる原因究明が待たれる。
サムスンは、それぞれの電池を供給した取引先を明らかにしなかった。取引先への法的措置は検討せず、取引も継続する方針。
再発防止策として、電池の安全性試験を従来の5種類から8種類に拡充する。また、電池の安全性と技術革新のため、ケンブリッジ大のクレア・グレイ教授やAmaz技術コンサルティング合同会社(兵庫県洲本市)の雨堤徹代表など社外の研究者ら4人をアドバイザーとして招請する。
サムスンは米自動車部品大手の買収を決めるなど、新事業の拡大を進めているが、スマホは引き続き主力事業の一つ。今後の再発防止策と商品戦略でブランドイメージを回復させることが課題だ。サムスン製スマホには、日本製部品が多く採用されており、販売が減少すれば日本メーカーの業績にも影響する。
(2017/1/24 05:00)
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