[ 中小・ベンチャー ]

NKE、「てこの原理」利用した緩み止めナット NASA規格

(2017/1/26 05:00)

【北九州】NKE(福岡市博多区、原野晴介社長、092・473・1132)は、緩み止めナットの新製品「SPNスタビリティピンナット=写真」を開発、27日に発売する。ナットを締めると側面に取り付けたピンが上(薄)ナットを持ち上げてロックする独自構造。部品同士の張力でナットが回転しないよう工夫した。年間3000万円の売上高を目指す。

SPNナットは上ナット、ナット、ピンで構成。ナット側面に台形の穴を開け、ここに三角ピンを差し込んだ。ナットを締結体(対象物)着座後に締め付けるとピンが上ナットを持ち上げ、同ナットがゆがむ「てこの原理」によりロックがかかる仕組み。着座位置までは作業者が手で回し入れることができるため、専用工具を利用する従来製品と比べて作業時間を半減する。開発には「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」約973万円を活用した。

製品は日本品質保証機構(JQA)で行った米航空宇宙局(NASA)規格の3万回の振動試験と、福岡県工業技術センター機械電子研究所の耐荷重試験に合格した。オープン価格だが、通常ナットの数倍程度を見込む。ボルト外径は8ミリ―20ミリメートルの5種類を用意。ビルの外壁や道路標示板固定、産業機械向けに売り込む。

(2017/1/26 05:00)

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