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[ 科学技術・大学 ]
(2017/2/9 05:00)
九州工業大学は8日、大学に所属するガーナやモンゴルなどからの留学生により各国のチームで製作した超小型衛星5機を打ち上げると発表した。1辺10センチメートルの立方体形状の衛星を開発。衛星は宇宙航空研究開発機構(JAXA)を通じて米国に送られ、今春にも米スペースXのドラゴン補給船で国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれる。その後、9月末までをめどに日本実験棟「きぼう」から地球周回軌道に放出する。
衛星の運用にはタイと台湾を合わせた計7カ国・地域が参加し、各国による国際地上局のネットワークを構築する。打ち上げ費用を含め開発コストは5機で4000万円。
九州工業大はアジアやアフリカとの人材育成や国際貢献を目的に超小型衛星の開発プロジェクトを進めている。同日会見した尾家祐二学長は「プロジェクトで得た知識が母国での宇宙プログラム立ち上げの助けとなるように、また日本人学生と留学生の協同教育の実践例となることにも期待している」と話した。プロジェクト責任者の趙孟佑(チョウ・メンウ)教授は「衛星の開発力を求める国にネットワークを広げていきたい」と宇宙新興国への連携強化に意欲を示した。
(2017/2/9 05:00)