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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/2/14 05:00)
【名古屋】愛知県は13日、今夏をめどに運転席に人のいない遠隔操作型の自動運転車の実証実験を始めると発表した。米当局や内閣府の定める定義では「レベル4」(完全自動運転)にあたる。16年度に県内15市町で実施した「レベル3」の自動運転車両の走行試験をさらに高度化し、自動運転技術の早期の実用化を支援する。
13日発表した17年度当初予算案に事業費として1822万円を盛り込んだ。まずは公園内の道路など閉鎖空間で実証を進め、年度内に過疎地などの公道でも走行実験をする計画だ。「走る・曲がる・止まる」の基本機能をすべて車載の自動運転システムが担う一方、緊急時は遠隔操作で人が止められるようにする。事業者は公募し、5月めどに決定する。
人が運転に関与しない完全自動運転車の公道試験を巡っては、警察庁が16年度内をめどに実験ルールを策定する方向だ。トヨタ自動車や日産自動車など自動車各社は、20年前後の実用化をめどに自動運転車両の開発を進めており、国際競争は激化している。大村秀章愛知県知事は「全国に先駆けて実証を開始し、自動車産業の高度化を促進する」と述べた。
(2017/2/14 05:00)