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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/2/16 05:00)
【川越】埼央エンジニアリング(埼玉県鳩山町、佐藤茂社長、049・296・3277)は、ところざわ自動車学校(同所沢市、澤田福衛社長)と共同で、4サイクルと2サイクル双方の作動原理を組み合わせた6サイクルエンジン「スーパー6サイクルエンジン=写真」を完成した。約3年前に開発した旧6サイクルエンジンの改良版。市販軽自動車の660ccガソリンエンジンに改良を加え、出力で1・5倍程度、排ガスは約半分に減るという。燃料効率は1気筒1分当たり30cc。今後、実車走行実験に移る。
同エンジンは、4サイクルと2サイクル工程を交互に行うハイブリッド式。既存の4サイクルエンジンのシリンダーやピストンをそのまま使用。カムシャフトの改良などにより、燃料ガスの吸排気の仕組みを変え、プラグの点火回数を増やすだけで完成させた。ピストンの4サイクル運動の4サイクル目の排気動作と同時に外気を取り入れ、シリンダー内に残った燃料ガスを2サイクルで燃やす仕組みだ。
2サイクルでのシリンダー内燃料ガス濃度が同4サイクルより、薄くても済む原理を利用。2サイクル工程で取り入れた空気を外部チャンバーで圧縮していた旧型エンジンのプロセスをなくし、シリンダー動作をよりスムーズにした。佐藤社長は「4サイクルエンジンが1回の燃焼でシリンダー2回転するのに対し、6サイクルエンジンは2回の燃焼で3回転のため大きなパワーを生む。また、燃焼回数も多いため、エンジンのかかりが早いのも特徴だ」という。
(2017/2/16 05:00)
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