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[ 科学技術・大学 ]
(2017/2/23 05:00)
東京工業大学の故・古賀逸策名誉教授が発明した、温度に左右されずに作動する「温度無依存水晶振動子」が、米国電気電子学会の顕彰制度「IEEEマイルストーン」に認定された。
同制度は社会に貢献した電気・電子・情報通信分野の発明や技術を選定する。3月6日11時から大岡山キャンパスで記念式典と講演会を開く。
水晶振動子の開発につながる「圧電効果」はピエール・キュリーが発見したが、当時使われていた水晶板は、電圧をかけた時の振動数が温度に大きく依存していたために、長い間、応用上の障壁になっていた。
古賀名誉教授らの研究グループは、ある特定の角度で水晶の結晶から水晶板を切り出すと、温度に依存しない振動子が得られることを1932年ごろに発見した。これにより、恒温槽を必要としない水晶振動子が誕生し、今日の水晶デバイスの開発を可能にした。
水晶振動子は、時計をはじめ、スマートフォンやパソコンなどの情報通信機器に広く使われている。
(2017/2/23 05:00)
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