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[ 科学技術・大学 ]
(2017/2/23 05:00)
広島大学宇宙科学センターの内海洋輔特任助教らは、宇宙空間にあるが目に見えない「暗黒物質」(ダークマター)の集積と銀河での星の形成とで関連があることを明らかにした。暗黒物質と銀河の3次元分布を作成し比較。地球から遠ざかるほど、暗黒物質が集中しているところで星の形成が活発であるという傾向を見いだした。宇宙進化において暗黒物質と銀河の関係の解明が期待される。
米ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターとの共同研究。成果は国際科学誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載された。
研究グループは、国立天文台が運用する「すばる望遠鏡」の超広視野カメラと、銀河団などの重い塊が存在することで遠い銀河の像がゆがめられる「弱重力レンズ」という現象を利用し、歪みの原因となる暗黒物質の分布を探った。かに座の領域で約1時間撮像し、暗黒物質の分布図を作成。分光器で銀河の3次元分布も作った。
(2017/2/23 05:00)