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[ 科学技術・大学 ]
(2017/3/2 05:00)
大学の無料オンライン講座を提供する日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC=ジェイムーク、東京都千代田区、白井克彦理事長、03・3295・3555)は、製造業の若手技術者の学び直しに向けた理工系基礎科目シリーズを始めた。大企業のニーズに基づき、2017年は機械・電気で12の実践的科目を開講し、10数社の活用を想定する。今後、IT融合の各分野や経営学など、企業研修での活用を普及させる方針だ。
製造業では近年、新入社員に理工系基礎科目を復習させるケースが目立つ。背景には進学率向上で学生の力量に幅があることのほか、大学での学びが多様になっていることがある。JMOOCは経団連加盟社の若手技術者から、業務において実際に復習した科目を調査し、約50科目を候補に選んだ。
まずニーズの高い統計と機械・電気系で、長岡技術科学大学と国立高等専門学校機構による実務的な科目を、JMOOC用に組み直した。1月開講の「電気回路」「制御工学」「品質管理」などに続き、「機械力学」「電磁気学」「確率・統計」などを4月に始める。1科目60分で8回程度。基本単位は10分で、多忙な社会人も続けやすいという。
大規模オープンオンライン講座である「MOOC」は世界中で広がっている。13年スタートのJMOOCでは約50の会員大学が無料講座を提供。多くは個人利用で約33万人が登録する。データサイエンスや情報セキュリティーなどが人気だ。
今後は有料の企業会員が、社員研修にJMOOCを使い、受講履歴を管理するモデルを推進する。将来は新規事業担当者を、社員のJMOOCの履歴を参考に選ぶなど、人事管理における応用も広げたいとしている。
(2017/3/2 05:00)
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