[ 地域経済 ]

北海道、自動運転を新産業に 広大な土地で実証、問い合わせ相次ぐ

(2017/3/14 05:00)

  • 北海道自動車安全技術検討会議で産業創出について議論を重ねる

北海道は自動車の自動走行関連で、新たなモノづくりの振興や人材育成の取り組みを強化する。自動運転車の実証試験に関する誘致活動などのほか、若年層へのモノづくりの関心を高める施策を進める。2017年度当初予算案に新事業として約4000万円を盛り込んだ。

北海道は北海道警察や北海道大学などと「北海道自動車安全技術検討会議」を16年6月に設置した。自動運転の実用化などで北海道の新たな産業を確立したい考え。北海道は全国最多の28テストコースがあることや広大な土地、寒冷な気候といった特徴を生かし、幅広い実証試験ができるとみている。

今後、工業地帯の苫小牧東部地域に自動運転車の公設テストコースの設置などを今夏にも国に要望するほか、自動走行に関する社会実証事業や寒冷地特有の技術を生かすなど研究開発の促進も図る。公道試験のガイドブックも制作する予定。

札幌市内で開催した第2回の検討会議では、自動走行の実証試験に関するワンストップ相談窓口に1月末までに計26件の問い合わせがあったことや、米ミシガン州の事例などを報告した。

道内モノづくり産業の基盤強化につなげるため、若年層へのモノづくりへの理解を促す事業にも取り組む。子ども向けの体験イベントや、学生ら向けに現場の見学会なども予定している。(札幌)

(2017/3/14 05:00)

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