[ ロボット ]
(2017/3/22 05:00)
長時間飛行インフラ点検
会津大学と同大発ベンチャーの会津ラボ(福島県会津若松市)は、複数台の飛行ロボット(ドローン)を有線でつなげたシステム「ドロネット」を、早ければ2018年に実用化する。ドローンが一列につながった“ヘビ型”の状態で狭い場所も飛べる。地上の電源ともケーブルで連結するため、蓄電池容量の制限がなく長時間飛行できる。橋や建物などインフラ点検向けなどでの活用を狙う。
会津大学の岡嶐一学長や会津ラボは、複数のドローンを給電ケーブルで接続し間隔を一定にしながら飛行する飛行制御技術の研究を進めている。
地上から給電できることと、1機が故障しても他機が支えて墜落しない、支え合うことで強風の影響を分散したり重量物を搬送できたりといった利点があるという。
ドローンは地上の電源と50メートル―100メートルのケーブルでつながる。ドローン同士は1、2メートル間隔で連結して飛行。制御技術の研究開発が進み、ドローン3機での飛行にめどをつけた。
複数機の間隔維持などの飛行制御は自動で行い、将来は遠隔操縦もできるようにする。ドローンの機体は蓄電池不要の専用モデルになる見通し。
実証実験を重ねて性能や安定性を検証する。
インフラ点検でのドローン活用ニーズが高まった事を受け、まずは同分野向けにヘビ型連結のシステムを開発する。長時間飛行できる利点を生かし、将来は農業分野などへの展開も視野に入れる。
(2017/3/22 05:00)