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[ 科学技術・大学 ]
(2017/3/28 05:00)
防災科学技術研究所(防災科研)は4月から、鉄道や道路、コンビナートなどを持つ事業者の事業継続計画(BCP)に活用できる高精度な地震観測研究を始める。4月1日に東京大学から防災科研へ移管される首都圏地震観測網「MeSO―net」(メソネット)を活用する。地震発生時に事業継続の可否を科学的根拠に基づいて判断できれば、企業の機会損失や経済損失などの減少につながる。
大地震が発生すると鉄道や道路、コンビナートなどは稼働を停止する。だが、事業に大きな影響がない程度の揺れでも安全を考慮して止めた場合、経済損失が出る恐れがある。このため、揺れに伴う事業の一次停止を適切に判断できる観測データが求められている。
メソネットは5キロメートル程度の間隔で首都圏に約400カ所設けられている。一方、防災科研がもつ全国強震観測網「K―NET」や高感度地震観測網「Hi―net」は、20キロメートル程度の間隔で全国に...
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(2017/3/28 05:00)
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