[ ロボット ]
(2017/3/29 05:00)
飛行ロボット(ドローン)が用途に応じ多彩な進化を遂げている。インダストリーネットワーク(長野県岡谷市)はガソリンエンジン式ドローンを2018年にも実用化。エンルート(埼玉県ふじみ野市)は4月に大規模農場向けドローンを投入する。撮影用途では英国のエアセルフィー・ホールディングスがポケットサイズのドローンを発売した。今後もユニークなドローンが登場しそうだ。
インダストリーネットワークは東京電機大学などとエンジン式ドローンの実証実験を進めている。モーターを使う一般的なドローンより長時間連続飛行できることが特徴だ。大橋俊夫社長は「1リットルのガソリンで1時間飛行できる」と胸を張る。
現行機は草刈り機のエンジンを改造し搭載している。今後は専用エンジンを使った可搬重量20キログラムの大型ドローンの開発も進める。
エンルートは農薬や豆粒を散布する「AC1500」を発売する。飛行時間は15分ながら、1万平方メートルの農地に液剤は10分、豆粒は5分で散布できる。プロペラのモーターに冷却ファンを搭載して安全性などを高めた。法制度が整備されれば、完全自動化による農薬散布も可能という。
エアセルフィー・ホールディングスの小型ドローン「エアセルフィー」は特別価格の3万1598円(消費税込み)で予約を受け付け中。5月に出荷する。スマートフォンで操縦する。
手のひらに載るほど小型でありながら、高度20メートルにまで飛行可能。ホビーだけでなく監視など業務用としても活用できる。
ドローンは測量や農業で実際に活用されるケースが増えてきた。安定飛行に必要な制御技術も進化しており、今後もニーズに合わせた大きさや形態のドローンの開発が加速するとみられる。
(2017/3/29 05:00)
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